行ってきました! 9(太陽の塔)
太陽の塔
大阪生まれの私は、子供の頃エキスポランドに遊びに行く度に「太陽の塔」を見て育ちました。でも、1970年の大阪万博開催時には「太陽の塔」の中に入れたと知ったのはつい最近のこと。「あの太陽の塔ってただ、塔っていうだけじゃなかったのか!!!」とそれはそれは、驚いたものです。
太陽の塔の内部を修復していると聞いて以来、気になって気になって、絶対に見学しに行く!と決めてから、かなりの時間が経ちましたが漸く!!2018年10月28日。太陽の塔の内部を見てきました!!!
友達に話すと、「見たい!」という人が多いので、予約方法、お役立ち情報をまとめて見ました。これから行ってみようと思っている方は、ぜひご一読ください。
太陽の塔は、大阪吹田市「万博公園」にあります。外から見る分にはいつでも見られますが、その「内部」を見学するにあたり、これだけは知っておいてください!
①「太陽の塔 内部見学」は完全予約制!
② 見学は人気でかなり前から予約しないと入れません!(2018年現在)
③ 内部は階段を上っての見学になる為、歩きやすい靴で!
私が行った日、予約無しで太陽の塔のチケットブースに来た人が入れず帰って行かれました。必ず予約して行きましょう!
内部は10階まで階段を上っての見学となります。展示を見ながらなのでそんなに歩いた感はないのですが、実は結構ハードです。足の不自由な方にはエレベーター利用対応もありますが、基本的に展示物の周囲に階段があり、そこを上る=作品を見るという構造になっています。ヒールなどは辛いと思います。できればスニーカーで!
予約サイトからの予約となります。
予約方法 – 「太陽の塔」公式サイト(大阪府日本万国博覧会記念公園事務所)
支払いは当日、チケットブースで行います。スマホでの予約が便利です。QRコードをチケットブースで提示してチケット発券となります。
予約は、サイトにカレンダーが出て来ます。受付可能な日は「◯」がついています。土日は本当に早い者勝ちです。私は、何度か土日予約に敗退したあと、日付が変わって予約可能になる夜中の12時にアクセスして日曜日の予約が取れました。
行ってみて分かりましたが、予約は30分毎の予約受付に対して、1枠30人!でした。
10時~17時までの開館なので、1日Max420人なのだと思います。なかなかの狭き門ですよね。頑張って予約してください!
最寄り駅は「万博記念公園」です。車で行くなら、「万博公園」か、「エキスポシティ」の駐車場の利用となります。
遠方の方で新幹線で来阪、新大阪から来られるなら、地下鉄御堂筋線「新大阪」駅から「千里中央」で下車、同駅で大阪モノレールに乗り換えて「万博記念公園駅」というルートをおすすめします。
私は車で行ったので、当日「エキスポシティ」から太陽の塔に歩いて行きました。途中、万博公園の入場券を買ったり、写真を撮ったりして所要時間は15分程度でした。
太陽の塔に行くには、「ららぽーと エキスポシティ 光の広場」から出発し、「NIFREL」の横を通って万博公園へ進んでください。
太陽の塔の見学前に、ご飯、お茶をしたい!とったら、ららぽーとへ。飲食店が入っています。が!土日のランチタイムは本当に混んでいます!!
施設内は梅田の地下街ぐらい人が多いです。平日は行ったことがないのでちょっと分かりませんが、とにかく並ばないと何も食べられません。
フードコートも、レストラン街もいっぱいです。今回我々は2Fのモスバーガーに逃げてどうにかお昼にありつけました。困ったら、各階のカフェ等に行ってみるのがコツかもしれませんね。ちなみに、万博公園はコーヒースタンドと、民博内の「レストランみんぱく」ぐらいのようです。
太陽の塔を見た後、どこか遊ぶ場所はないの?となったら、公園内なら「国立民族博物館」、エキスポシティなら「NIFREL(ニフレル)」でしょうか。
「万博記念公園駅」方面からエキスポシティに歩いてくると、まず見えてくるのが「NIFREL(ニフレル)」です。水族館「海遊館」プロデュースの、「生きているミュージアム」です。ホワイトタイガーが居ます。
因みに、ららぽーと前、ガンダムスクエアにはガンダムとザクも居ます。
そんな感じです!
これから行かれる方のお役に立てればと、ちょっとまとめてみました。
<チケットは2種類必要>
・見学時はまず「万博公園」入場チケット(250円)をブースで購入する
(自販機が並んでいて、さほど並びません)
・「太陽の塔」見学チケットは、太陽の塔背面下の「受付」にてQRコードを提示して発券(700円)してもらう
<受付開始時間について>
・予約時間の20分前に見学者の受付開始となる
・受付開始直後から、最初の展示「地底の太陽」ゾーンに入れる為、早目の到着がおすすめ。予約時間ギリギリに入ると、このゾーンの見学が短くなる
・受付すぐの「地底の太陽」ゾーン入り口に、「ようこそ太陽の塔へ」小ぶりなパンフレットがあるので、必ず貰っておく(これは絶対にもらってください!)
★これがパンフレット(無料)です。内容がとても充実しています!
<待ち時間の過ごし方>
・グッズショップはチケットブース横にあり、入場前でも購入可能
・グッズショップ前にトイレがある。見学エリアにはない。
<見学ツアーについて>
・見学は2班に分かれてツアー形式で実施される
・「地底の太陽」ゾーンで自由見学の後、スタンションのある壁沿いに並んだ順(基本的には)に2班に分けて見学開始 2班目は5分後のスタートとなる
・塔の内部は撮影禁止
最初、私たちは予約時間に行けばいいのかな~ぐらいに思っていましたが、それでは出遅れてる!というのがこの「太陽の塔」です。チケット発券は予約時間30分前にはしておくと安心かなと。トイレも行きたいですしね!
先にツアーに出発する班に入りたい人は、「地底の太陽」ゾーンで壁際奥で待つのがオススメです。
太陽の塔ツアーには、説明スタッフがついてくれます。見学は徒歩ツアーだと思ってください。なので、見たいところをぼーっとずっと見ている、というのは出来ません。決められた時間内で見てまわる事になります。ですが、少人数ですのでしっかりと見て回れます。階段を上っての見学ですので、ベビーカーでの移動は不可能な構造です。
太陽の塔の中には「生命の樹」があります。これは、生命の進化の歴史をたどる樹です。現在私たちが最初に見るのは「地底の太陽」の「いのり」。ここは青のゾーンです。世界各国のお面が置かれており、スクリーンには映像が映し出されています。そこから、「生命の樹」のある赤のゾーンに入ります。
★太陽の塔パンフレットより。太陽の塔の内部に「生命の樹」があります。
赤のゾーンの最初は「三葉虫時代」そこから階段を上って行きます。「魚類」「両生類」と続き、恐竜もいれば、霊長類も居て、最後に人類が登場するのが「生命の樹」なのです。
今はもう動いていませんが、1970年当時は、恐竜の顔やお腹が動いたり、ゴリラが動いたりしていたそうです。
どれも良くできていて、流石だなぁと思わされる造形ですが、なぜか人類がものすごく小さい!!(笑)
まず、アメーバーやアンモナイトがいる「三葉虫」時代に入るのですが、ここから上を見上げた景色が、もう、圧巻でした!これを48年前に作った岡本太郎、凄すぎる!この熱量!全く古くなっていないどころか、圧倒される世界です。これだけの物を作り上げる力強さ、大胆さ。ご本人が言われていた通り、まさしく「天才!」ですね。
そして、「芸術は爆発だ」という有名な言葉がありますが、本当に爆発していました。
見ているうちに、テンションが上がり、はしゃいでキョロキョロして、スタッフに色々質問して、「完全に子供になってる!」と一緒に行った夫に笑われてしまいましたが、本当に楽しい!!!です。
もっと見ていたいのに~と各ポイントで思いながらひたすら階段を上り、そして辿り着いた「太陽の塔」の「腕」の部分の内部が!!!驚きでした。美しい!そして、この腕には、驚きの役割が!!万博当時の太陽の塔を訪れてみたかったです。(まだ生まれてなかったので無理💦)
ここで見学は終わりの階になるのですが、この階は太陽の塔のまだ半分の高さだそうです。どれだけ高いんだ、太陽の塔!!
★見学出来るのは、太陽の塔の腕の高さまでです
見学を終わって帰り道の階段に出ると、10階の表示が。1階の高さはさほど高くないのかもしれませんが、「凄い、面白い!」と言ってる間に10階まで上って来ていたとは!!!驚きました。
33種類の生き物たちに彩られた生命の樹。これだけでも凄いのに、発表当時はこの下に「地底の太陽」ゾーン内に「いのち」「ひと」という世界も広がっていたそうで、それも見てみたかったと思います。今、我々が見られるのは「地底の太陽」ゾーンの「いのり」だけです。
後ろ髪引かれまくりで、太陽の塔の見学が終了しました。
こんな物を48年前に見せられた人は、さぞかしびっくりしたことでしょう。と思い、帰宅後、当時実際に見たらしい父親に「恐竜のお腹が動いてたの覚えてる?」と聞いたところ「そんなの覚えてない!塔には入ったけど全体にはっきり覚えてない!」と言われてしまいました(苦笑)
うちの父はともかく、公開当時衝撃を受けた人は多かったのではないかと思います。
48年経った今、昭和の天才の作品が見られるこの幸せ!機会があったら、ぜひみなさんも体験して見てください!
★太陽の塔の背面です。チケットブース入り口は、この背面の下にあります