行ってきました! 2(小豆島 真里)
小豆島:味わう、もろみの島宿 真里
2018年2月6日。記録的な大雪で北陸の交通機関が麻痺した日に、私は金沢の友達と小豆島へ向かいました。
新大阪で合流し、新幹線で岡山、JRマリンライナーで高松へ行き、フェリーで高松港から小豆島へという予定です。
が!友達が金沢から新大阪に出るのに使うサンダーバードが運休。。。福井を通るため全く動けなくなりました。何で選りに選ってこの日なの!!と叫びたくなりましたが、友達は諦める事なく、金沢から東京経由で新大阪までやって来ました。気の毒過ぎました。。。
さて、大雪で大幅に予定の時間が狂い宿の送迎車は利用できなくなりました。高松から小豆島の土庄港に上陸し、ここからはバス移動です。
私にとっては2度目の小豆島。『24の瞳』の銅像があります。
マルキン醤油というお醤油屋さんの近くのバス停から歩く事10分以上。坂道を登った先に、「真里」はありました。
なかなか趣があります。
この宿は、友人から勧められ以前から訪れたいと思っていた宿でした。人気があり、予約が取れにくいと聞いていたのですが、2月の平日なので予約する事が出来ました。
とはいえ、空いているということはなく、おそらく満室だったのではないかと思います。古民家をリノベーションした、7部屋しかない宿です。我々は「す」の部屋に宿泊しました。
到着し、チェックインの手続きをします。通された部屋は、落ち着いた感じの和の空間です。
早速目に入ってきたのは、友人から聞いていた自家製果実酒の棚でした。ずらっと並ぶ瓶の中身は全て違います。
程なくしてウェルカムスイーツが運ばれて来ました。
ここまでバラエティー豊かなウェルカムスイーツは見た事がありません。
左の和三盆の焼き菓子が特にいい味でした。みたらしだんごのお醤油は、小豆島の名産品であるお醤油を使ったものです。
大雪で大変な目にあった友達が、このおもてなしにほっこりしています。良かった良かった!
「果実酒もいかがですか?」
スタッフの方からそう言われて、早速二人して棚の前へ。私はヤマモモ、友達はいちじくをセレクト。お酒に弱いので薄めに作ってもらうようにお願いしました。
小ぶりなグラスに、吟味されたソーサー。一つづつにこだわりを感じます。
ロビーでしっかり寛いだ後、「す」の部屋へ。この部屋は1階にあり、オーナーのお母様が使われていた部屋を改装したそうです。部屋に入ると照明が素敵な影を作っていました。
縁側の先には坪庭があります。
冬場なので縁側に腰掛ける気にはなりませんが、室内の縁側側にはソファーが置かれています。
部屋の入り口に繋がる廊下の照明がまた美しい。
照明の下には花があしらわれています。
この部屋は少し変わった構造をしていて、中二階にお風呂があります。階段の上にはお風呂だけの空間が。
部屋でのんびりした後、夕飯は食事処へ。通された個室からはまた坪庭が見えます。
アンティークなお盆の上に、地のものを使った食事が運ばれて来ました。
小豆島の特産品は、醤油、ごま油、オリーブです。そしてこの「真里」の夕飯は「ひしお(醤)懐石」といって、この島で作られている醤油を味わう内容になっています。
4種類の醤油が並んでいます。1つづつ味わいが違ったこのお醤油に、この島の周辺で取れた魚介類と野菜をつけて楽しみます。
瀬戸内海の海の幸を堪能します。画像は一部で、色々盛りだくさんな夕食です。
そして、小豆島といえばオリーブ。オリーブご飯が出て来ました。
オリーブオイルもお好みでかけてくださいと渡されます。
スタッフの方と話していて、明日訪れる予定の姫路には、この島からフェリーが出ている事がわかりました。今回、ちょっとリサーチ不足でした(笑)良かったです。
食事をした部屋にも花が美しくあしらわれています。
そして、食事処から外に出るとまた、照明が作り出した美しい影が。
この宿は灯りが美しいです。
部屋に戻ると、ホットカーペットの上にお布団が敷かれていました。
それでは、お風呂に行きましょうか、と二人してお風呂用の籠に必要なものを入れて果実酒を頂いたロビーに移動します。ロビーの奥に外に出られるドアがあり、その先に貸し切り風呂があるのですが。。。
いかんせん、時は2月。そして、オリーブの島と言っても2月は寒いのです!!
「寒い!!!」
「とりあえずお風呂場に行ってみよう」
ところが。。。。これが、寒い寒い。脱衣所もお風呂場も暖房はなく、とにかく寒くて・・・
「これは風邪引くね。。。」
「無謀だね。これは。部屋風呂にしよう!」
という事で部屋に引き返しました。貸し切り風呂を楽しむには、冬以外の時期をおすすめします!
寒がりな我々には無理でした・・・
一夜明けてその朝。本日もなかなか盛り沢山な内容の食事です。
今日は小豆島を観光し、その後フェリーで姫路へ。さほどタイトな予定ではないので、ロビーでコーヒーをいただきます。
和の朝食の後でも、やはり欲しいのはコーヒーな私たちには嬉しいサービスです。そして、出発の時。女将が何と小豆島オリーブ公園まで送ってくださるとの事!
お言葉に甘えて、荷物を預かってもらった上で、オリーブ公園まで車で送って貰いました。
その道すがら、小豆島の話を。最近では海外の観光客も増えて来たという事です。同じ香川の直島は、本当に数多くの海外のお客さんがいますよ、と話します。私自身、何度も直島に行っていますが、英語圏、フランス語圏の方によく会います。
小豆島はもともとお醤油の島だったそうですが、醤油の消費量が減って来たので、オリーブ栽培にも力を入れたという事です。
バス移動と違い、あっという間にオリーブ公園へ。本当に助かりました。
高台から見る海は、本当に美しく、日本海側に住む友達から喜びの声が上がりました。