柴犬あきとの生活 164
ドライブしましょ その2
行き先が獣医さんではなく、散歩だったと分かったあきは、ご機嫌でお寺の境内へ。
いつものように、小さなお尻が左右にプリプリ動いています。ああ、見飽きない、このお尻!(笑)
初めて来る場所にあきは興味津々で匂いの情報蒐集に余念がありません。
そして、お寺といえば階段!という訳で、早速階段が現れました。
「あきちゃん、大丈夫?のぼれる?」
「のぼれるかな?抱っこしようか?」
心配する二人をよそに、あきは全く躊躇せず!!あっという間に階段をのぼり始めました。
「えーっ!!」
その足取りの軽さたるや!というか、夫があきに追いつこうと駆け出し始めました。のぼれる?どころか、駆け上がった!!!
そんなあきを必死で追いかける私。は、早い!!早すぎる!!!
という訳で、画像はブレブレです。
でも次の階段は長くて急に見えます。今度こそギブアップするのでは?
「次のは長いよね」
「行けるかな。あき、のぼれる?」
全く躊躇する事なく、階段に向かって行きます。彼女、行く気です!!
途中で無理!ってなったら抱っこだなぁと思って見ていますが、あきはしっかりした足取りで階段をのぼり始め・・・
おっと!!!『行ける!!』と思った瞬間ペースが上がったっ!!でも、この階段の1段の高さはあきの足の長さとイコールぐらいあるんですけど!!!
駆け出し始めたあき選手!もう誰にも止められません!!!油断していた夫が慌てて駆け出した!!!
あの小さな体のどこにこんなパワーが秘められていたのでしょうかっ!!
あきだけ早送りしているように見えます!笑えるぐらい早い!!!必死で追いかける夫!間に合うのか?!
ゼーゼー、ハーハー言ってる夫の横で、足取り軽くあきが歩いています。私も二人に追いつこうと必死です。
「何、あの早さ!!」
「びっくりしたわ~」
小さな体で、ダダダダッ!!と駆け上がる「早すぎるあき」の姿は思い出しただけで笑いが止まりません!!
本人は辿り着いた場所で、お寺の地図を見上げて余裕の姿。
本堂の裏手をぐるっと歩きます。
あきの歩調がまた上がって来ました。何かを狙っているようです!
あき選手、今度は段の上にのぼりたいようです!
私の前に壁があるなら超えて行く!そんな所でしょうか。
のぼれる場所を探しているように見えます。そして、遂にあきが飛び上がった!
そして見事に着地!!
全くひるむ事なく、そのまま突き進みます!
そして更に高みを目指し、山を登ろうとし始めた!!
「あきちゃん!登らない!!!山には登らないよ!!降りなさい!!!」
「あきちゃん、そっちは行けないの!!道もないじゃない!!」
山の斜面を登ろうとしたあきを必死で制します。もう~この子は!!!
「ほら!そこからもおりて!!」
「段差があればのぼり、崖があれば駆け上がる。山、それは登るためのもの!!みたいなのやめてくれますか?あきちゃん!!」
ようやくあきが地上に戻って来ました。全くもう。。。
『何してるの?こっちこっち。ほら、早く!』
さっきまで車で凹んでいた子はどこにいったのでしょうか。
『こっち行くよ?』
今度は裏山へ行きたいそうです。
山道をひたすら登るあきに
「もう帰ろうよ。そっち行っても何もないよ?」
「あき、もう戻ろう!」
と懇願する私たち。でも彼女はクンクン、クンクン匂いを嗅ぎながらひたすら進んで行きます。蛇嫌いな夫が、遂にあきを止めました。
「なんだか嫌な気がする。(蛇が)出て来そう・・・帰ろう!あきちゃん!」
そして漸く引き戻す事に。
境内に戻る途中、またまた階段が登場。今度はあきに引っ張られまいとする夫が先導しています。すると、あきがまた駆け出した!
必死で夫を追いかけるあき!追いつくのか?
そしてあきがゴール!
どうやら、階段を駆け上がる、そして駆け下りるのが楽しくて仕方がないようです。
途中、調子に乗ったあきが溝に「ズボッ!」と落っこちる事件がありましたが、その瞬間を撮影できず悔しがる私を全く振り向く事なく、何事もなかったようにあきは駐車場へ移動。溝にはまっても騒ぐ事なく平然と這い出て来たあきは、案外大物かもしれません。でも、溝にはまるって鈍くさ・・・いえいえ。楽しくて気を取られていたのでしょう!まあ、見事に落っこちていました。怪我がなくて良かったです。
今度はおとなしく車に乗り込みます。
行きとは全く違うこの余裕!
「あき、楽しかった?」
『楽しかった!』
ドライブ散歩ですっかりテンションが上がったあき。自宅の駐車場に車を入れて家に入ろうとしたところ、なんと「帰るの嫌々」のポーズ!そしてグイグイ私たちを引っ張って、今度は我々があきに家の周りの散歩に連れ出されてしまいました。
再び坂道を登らされます。
「あきちゃん、そんなに早く歩かないの!」
どんどん、どんどん歩いて行きます。
そして、長い下りの階段の前に出ました。
「この前、ここ下りられなかったんだよ」
と夫が説明している最中に、あきが下り始めました!
あ~また駆け下りてる!!
きっと階段を克服できたのが楽しくて仕方がないのでしょうね。
この調子だと、もう我が家の2階への階段もクリア出来るようになっているんじゃないでしょうか。あああ。あきが来られない、2階という最後の砦が無くなろうとしている!!(苦笑)
やっと満足してくれたらしいあきが家に戻って来ました。
「あきちゃん、楽しかった?」
「車、楽しかったでしょ?またお出かけする?」
『そうね~行ってあげてもいいよ?』
車が嫌なものではないと思ってくれたのなら、今日の目的は達成です。
それにしても、あの階段の駆け上がり方といい、散歩延長の強制おねだりといい、こっちがびっくりするぐらい運動能力が高くなって来ました。
我々の体力で、これからどんどん成長して来るあきにちゃんと応えて行けるのか?!
正直、ちょっと不安になった1日でした。