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柴犬あきとの生活 1 

柴犬の女の子が来た

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2017年12月10日、我が家に柴犬の小さな女の子がやって来ました。

 

遡る事、その数週間前。10年ぶりに犬を飼おうという事になり、保護犬の譲渡会を探し始めました。犬を購入するのではなく、譲渡会で貰う事にしたきっかけとなったのは高齢な父の言葉でした。

自分にとっては最後に飼う犬になるので、一匹でも命を救ってやりたいという思いに、我々夫婦も賛同。居住エリアの関西圏で貰えないかと色々探したところ、大阪で毎月2回、子犬の譲渡会をしている「動物愛護団体エンジェルズ」さんのサイトを発見。譲渡会に来る子犬達の画像がUPされていました。

 

見ると、12月10日に開催予定との事。早速ネットの事前アンケートフォームに記入して譲渡会への参加を申し込みます。そのフォームには、家族構成、住環境、避妊手術を受けさせる事への同意、お留守番の時間などの質問項目が並んでいました。どれも大切な事ばかりです。

長く生活する事になる家族であり、お互いの相性がとても大切なので、何度か通うぐらいの気持ちで行きましょうと話ながら当日、夫と譲渡会へ。

道すがら、名前はどうする?顔を見てから?画像で見た気になる子はどんな子かな?と話します。開始時間の13時に到着すると、既に譲渡会は開始していました。

 

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受付の方に申し込み時に送信した参加申し込みフォームを渡し、受付番号を貰います。小さな建物の中にいくつものゲージが設置され、その中に子犬が入れられています。

奥には猫達も居ました。

受付順に2組ぐらいずつ呼ばれて室内に入り、子犬と対面し、気に入った子がいればその旨を申し出て、団体の方と面談をした上で譲渡という流れです。

 

私たちが暫く外で順番を待っていると、ネットで見てかわいいね、と話していた子の飼い主が決まりました。そうか〜あの子は決まっちゃったか。。。

 

そしていよいよ我々の番。靴を脱いで室内に入ると、左右2段に積まれたケージの中から子犬達がこちらを見ています。兄弟3匹で入っている子、眠っている子、1匹ずつの子、サイトで見た顔が並んでいます。

先ほど飼い主が決まった、我々が気になっていた子も「決まりました」という札のついたケージで眠っています。思ったより小さくてきゃしゃです。

次に候補に上がっていた子も、まだまだ1ヶ月の赤ちゃんでとても小さい。1つづつケージを見ていくと、柴犬の子が入っているケージが3つ並んでいました。その一番左に近寄ると、中の子犬がすぐに駆け寄り手を舐め始めました。女の子という表示があります。

つぶらな瞳で、一生懸命指を舐めて来ます。他のケージの子達とは明らかに違う反応。か、かわいい!人懐こい!!

次の瞬間、ガジガジ・・・え?噛んでる!!!(笑)

表情豊で物怖じせず、近寄って来てくれて、いきなり噛む。いいじゃない、いいじゃない!子犬は悪いぐらいなのがいいんですよ!!今まで犬を2匹飼って来た経験からして、いたずらな子ほど賢くなると思っているので、これはいいな〜と。

 

聞くと、純血柴の子で、生後2ヶ月。ただ、柴犬は希望者も多いのですぐには渡せませんと言われました。夫の手も舐め始めたこの子をケージから出して抱っこさせてもらう事に。

 

初めて抱っこしたこの子は、おとなしくて、小さくて、顔もとっても可愛い。

父が以前、和犬、特に柴犬が飼いたいと話していた事がありその時色々調べたのですが、柴犬はいわゆるペット犬とは違い、主従関係をはっきりさせる必要があり、ペットが欲しい人には飼いやすい犬ではないとの事。柴はなかなか一筋縄では行かなさそうだとちょっと躊躇した事がありました。でも、腕の中の子はとっても可愛い。それにきっと賢い。そして元気そう。でも希望者多数で飼い主になれるのかどうかは分からない。どうしよう、と心が揺れます。

 

先ほどのボランティの人とはまた別のボランティアの方と話します。今まで飼って来たのはシェルティで、1匹目は14年、2匹目は16年生きましたが、柴犬はどれぐらい生きるんですか?と質問します。柴は長生きで20年近く生きる子もいるとの答え。そして、シェルティで16年とは長生きですね!と言われました。

下のケージに居る成犬の柴犬がお母さんで、彼女が交通事故にあい、保健所に保護されたと団体に連絡があり、急いで引き取りに行き、エンジェルズで生まれた3匹の子の一匹がこの腕の中の子との事。母乳で育ち、兄弟3匹で遊びながら2ヶ月過ごした恵まれた女の子でした。お母さんはとっても面倒見が良くて、無駄吠えは一切ないおとなしい子で、歯が生え始めた子供たちがまだおっぱいをせがむので、痛そうで可哀想だったそうです。確かにこの針のような歯は痛いです。お母さんが逃げ回っていたのは良く分かります。

 

我が家はリタイアした父が家にずっといる事、父が犬との散歩を待ちかねている事、全員が大人で、犬は3匹目という事が分かってくるにつれ、「もし希望されるなら、連れて帰られますか?」との言葉が。団体の代表との面談をしてOKが出れば譲渡出来ますと言ってくれました。

「それでは、お願いします!」と話しがトントンと進みました。

下のケージに入っているお母さんと最後の挨拶をさせます。ケージを開けてもらったお母さんに近づくと、子犬の顔をやさしく、ぺろぺろと舐めてくれました。

 

後から夫とよく話しているのですが、確かに柴犬は犬に馴れている人でないとなかなか大変だと思います。甘噛みも身体能力も凄いので、子供ではやられっぱなしになり、順位の逆転が起こり飼うのが大変になるかもしれません。また、最初のしつけを間違えると扱いが大変にると思われ、赤ちゃんのうちはべったりつき合ってあげる必要がある犬種だと思います。譲渡に神経質にならざるを得ない犬種なのではないでしょうか。実際里親を探している成犬に柴犬は多いように思います。

 

面談では、家族構成、全員が犬を飼う事に同意しているかどうか、家は犬が飼える環境か、誰が主に面倒をみるのか、お留守番の時間の長さ等の質問をされました。それからワクチン接種、畜犬登録、避妊手術の約束もします。代表の方曰く、飼えない居住環境の方など面談で断られる事もあるという事でした。

 

面談中一匹の犬が近寄って来たのですが、その子は崩壊ブリーダーから救済してきた子だと教えて貰いました。そのブリーダーの環境は劣悪で全く手入れせず毛も伸び放題、とても犬には見えない状況の母犬が居たそうです。そして生まれた子は信じられない詰め込み方でケージに入れられていました。見せてもらった画像は本当に酷い状況で涙が出そうになります。

 

そして、今度は一匹の猫が夫の足にすり寄ってきました。タンゴという黒猫です。この子は片方の前足の先がなく、でも器用に歩いています。一生懸命生きています。

エンジェルズさんでは、猫の殺処分を減らすべく避妊手術の活動もされています。面談場所の奥では、エンジェルズさんの活動に協力されている獣医さんが猫の手術をしていました。街猫で耳に切れ目の入った「さくら耳」の猫、皆さんも見かけた事があるかと思いますが、その耳の猫は避妊済みの猫で、保健所に収容される事はありません。彼らの命を守る耳です。因に、妖怪ウォッチのジバニャンもさくら耳ですね。

 

面談が無事終わり、我が家に新しい家族が誕生する事になりました。

この子に今までかかったワクチン代等と、指定病院での避妊手術を受けるための手術代、そして団体への寄付をして、「家族になりました」の記念写真を2人+1匹で撮影してから、いよいよ帰路に。

 

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助手席の私が抱っこしていざ出発。これがまあ、好奇心旺盛で、窓に手をかけて外をずっと見ています。車が止まると夫の席に移りたがり、ハンドルを持つ手に手をかけます。運転席側の窓もとても気になる様子。表をとにかく見たがってますが、それ以外はおとなしい。

名前は、10月生まれの女の子で、「なつむ」の子供みたいなものなので「なつ」に因んで「あき」に決まりました。あきちゃん、それがこの子の名前です!

 

家までの1時間程度のドライブの間に、急にキュンキュン泣き始め、ぐるぐる落ちつきかなくなりました。もしかして!と思い、用意して来たペットシートを敷いた籠を置くと、その中でうんちを。なんて賢い!!!2ヶ月にしてトイレをもう教えてくれるなんて!!

 

漸く家に着き、いよいよ父とのご対面。もう、満面の笑みの父へ初めましてのご挨拶。

我々はどんな子が来るか分かるまで買えなかった、ドッグフードとあきのベッドを買いに早速ホームセンターへ。

 

こうしてあきは、うちの子になりました。

 

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