これ嬉し これ楽し

「うれたの」へようこそ。このブログは柴犬あきとの生活を始めた筆者の日々の「嬉し」「楽し」のNoteです。あきとの生活、食、旅、アート、音楽、本、映画などをご紹介していきます。※記事URL変更に伴いNot Found表示が出る場合があります。お手数ですが、最新記事のカテゴリーをクリックして探して見てください!

「うれたの」へようこそ

このブログは柴犬あきとの生活を始めた筆者の日々の「嬉し」「楽し」のNoteです
あきとの生活、食、旅、アート、音楽、本、映画などをご紹介していきます

※記事URL変更に伴い、検索サイトからのリンクが「Not Found」になリます。
 記事はありますので、最新記事からか、カテゴリーからリンクして見てください!


uretano雑記帳 その6

犬を飼いたい小学生からの相談

f:id:uretanonatsumu:20190201152150j:plain


初っ端から私ごとですが、先週ひどい風邪をひき、漸く復調しました。

38度5分まで熱が上がったのでインフルエンザ検査を受け幸い陰性でしたが、結構長くかかりました。健康って本当に大事ですね。いちばんの被害者は夕方散歩が庭ドッグランに変更されたあきでした。

という訳で、更新が滞っていました。みなさま、季節柄お気をつけください!

 

さて、そんな風邪引き直前のお話しです。

あきといつもの公園を散歩していた時のこと。下校途中の小学生4人グループがやって来ました。公園の階段の途中であきがフリーズ。どうした?と彼女の視線の方向を見ると、同じくフリーズして居る小学校3年生ぐらいの女の子が。あきと見つめあっていました。

「見てみて!可愛い!!」

あきもじーっと見ているので近づいてあげることに。

「こんにちは」

固まっている女の子に声をかけると挨拶が返って来ました。

「こんにちは!わ~可愛い!!」

「ありがとう。犬好きなの?」

ニットの手袋をした女の子の差し出された手の匂いをあきはクンクン。

その時、先を歩いていた友達に彼女は呼ばれました。

「何してるの?行くよ!」

「あの、あの!!」

「行って行って、またね!バイバイ!!」

つかの間の出会いはそこで終わりました。

帰宅後、父に今日は女の子に出会ったよと話すと

「あきも女の子だよな!」

とニコニコあきに話しかけている父を見て、あ~もうこの人、完全にあきにやられてる!!!と思った翌日、またあきとの散歩中に同じ女の子に遭遇しました。

 

遠くにいる時から、じーっとあきを見ている女の子。

「こんにちは!」

「あの、あの私、昨日の!!」

「昨日も会ったよね」

「あの、昨日は話し途中ですみませんでした。呼ばれちゃって」

「全然。気にしないで。犬好きなの?」

昨日のお詫びだなんて、小さいのに、親御さんにしっかり育てられているお嬢さんです。

「私、犬が飼いたいんですけど、お母さんがダメって言ってて」

ここから彼女の相談が始まりました。私も彼女の目線に合わせてしゃがみこみ、あきと彼女と円形になって話し始めました。

聞くと、小さな兄妹がいて、お母さんは彼女が犬の面倒を見ると言っても飼ってくれないとのこと。

「お母さんが、絶対すぐに散歩に行かなくなるからダメだって。そんなことないのに!絶対私が散歩に行くのに!!」

うーん。難しい問題です。

「散歩ね。確かに。結局お母さんが行くことになるってよくあるパターンだからね」

「幼稚園のお迎えもあるからダメだって」

小さい子と子犬を抱えるのは確かに大変でしょうね。

「あきは散歩は朝夕2回なのね。旅行の時には、私の場合は父親が見ててくれるからいいけど、誰か見てくれる人はいるの?おばあちゃんとか、預かってくれそうな人いる?」

「うーん・・・そっか。お母さん旅行が大好きなの。預かってくれる人・・・・ご飯いっぱいあげておいて旅行に行くのは?」

「それは無理だね。誰かがちゃんと見ててあげないと。でね。犬って15歳ぐらい生きるのね。長く生きられる子だと20年ぐらい生きるの。この子の前に私は2匹犬を飼ってたんだけど、1匹目が14歳、2匹目が16歳まで生きたの」

「今この子は何歳なんですか?」

「この子は1歳。去年の秋に生まれたからあきっていうの。保護犬だったお母さんから生まれて来て、3人兄妹だったのよ」

「保護犬・・・で、自分で名前をつけられるの?」

「つけられるよ。この子は赤ちゃんだったからね」

「この子、赤ちゃんの時は小さかったの?」

「小さいよ。こんなぐらい!」

と言って、手で25cmぐらいの幅を作って見せました。

「もう1歳を過ぎたから大人サイズになっちゃったけど。でもこれ以上は大きくならないのよ」

「そうなんだ。1年で大人になるんだ」

「そうなの。もう骨格はこれ以上大きくならないのよ」

「私はもっと小さい犬が欲しくって」

「室内犬かな?洋犬の室内犬?」

「可愛いサイズの」

「そうなんだね」

確かに初めて飼う、しかも子供に和犬はオススメ出来ません。トイプードルとかが飼いやすいとよく聞きます。

とここで、また女の子は友達に呼ばれてタイムアップ。

「あの、散歩中引き止めちゃって、すみませんでした!」

「いいえ。犬が飼えたらいいね。じゃあ、またね!バイバイ!」

最後まで礼儀正しい女の子と別れて散歩を再開。でもこの後、色々考えてしまいました。

 

私が最初に犬を飼ったのは小学校2年生の時。一軒家に引っ越すと同時に家族全員で「犬を飼おう!」という事になりました。両親とも子供の頃に犬を飼っていた経験があり、犬好きだったのです。私も犬が欲しくて欲しくて、ワクワクしていました。犬の図鑑を買って貰って、どんな犬がいいかな~と眺めては色々考えていた事を思い出します。その時候補にあがったのが、シェルティと柴犬でした。

程なく、父の知人でシェルティを飼っている人がいて、その人のツテでブリーダーから我が家にやって来たのがシェリーでした。

犬のいる生活は、私の人生にとって非常に学ぶことが多く、また素晴らしいものでした。シェリーが亡くなって1週間後。寂しさに耐えきれなくなった父がすぐにシェルティを探し始め、漸く出会えたのが二匹目のナナでした。彼女はペットショプのオーナーが飼っている犬から生まれた子犬でした。

この子は先天的に両足脱臼(歩いているとカックンと関節が外れてしまうのです)、リンが分解できない体質で、除去食しか食べられないという遺伝病を持った子でしたが、両足の手術に耐え、徹底した食事管理のもと16年も生きてくれました。

そんな2匹の事を思い出しながら改めて、今度また子供から「犬を飼いたいんだけど」と相談されたらどう答えるべきか、という事をその日はつらつらと考えてしまいました。

今回は突然の質問だったのであまり上手くは答えられませんでしたが、今度聞かれたらこれだけは伝えておこうというのは次のことです。

 

・家族全員が犬を飼いたいと思っていること

・犬はペットじゃなくて家族だと思って欲しいこと

・旅行に行く時に預かってくれる人がいること

 (もしペットホテルに預けるなら、それには費用がかかること)

・犬を飼うのは結構お金がかかること

 (ワクチン、フィラリア、ノミダニ予防薬などが基本的にかかります。トリミングが必要な子は更にですね)

・犬は大体15年は生きるということ

 (自分の年齢に15歳足してみましょう)

・犬も人間と同じで、赤ちゃんの時には手がかかるし、歳をとると場合によっては

 世話が必要になること

 

子供に限らず、これから犬を初めて飼いたいという人全員にお伝えしたい内容です。

 

出会って家族になった子によりますが、ナナのような先天的に問題を抱えた子の場合、医療費がかなりかかります。当時は親が支払っていたので良くは覚えていませんが、人工関節の手術は1回30万円かかっていたと記憶しています。対象は両足、しかも1回関節不適合があったので、彼女は合計3回手術しました。それに避妊手術と、晩年には癌の腫瘍摘出手術もしました。

ドッグフードも医療用でしたし、トリミングにも行っていましたので、母曰く幼稚園児が一人居る感じだと言っていました。

 

あきはその点、今の所は元気に過ごしていますので1年目は避妊手術とワクチン、フィラリア、ノミダニ薬等でかかった費用は8万円弱でした。シャンプーも家でしていますので、トリミング費用はなしで、これにケージ、おもちゃ、ご飯、おやつ代という感じです。(彼女の場合、庭の私設ドッグランを持ってますが。笑)

 

こう考えると、子供に「犬が欲しい!」と言われてその望みを叶えてあげるのって、なかなか大変ですよね。

本当に、家族全員が犬を飼いたいと思って初めて実現する事だなと実感します。

 

でも、犬を飼うことは素晴らしい経験だよとも伝えたいのです。

相談してきた子のお母さんには「もう、余計な事を言って!」と言われてしまうかもしれませんが、生き物と生活することって、その別れも含めて得難い経験だと実感しています。

 

一人でも多く、素敵な出会いと得難い経験が出来る子が増えたら良いと思っています。

そして、幸せな犬生をまっとう出来る子が一匹でも増えますように。

そう願ってやみません。

🔸当ブログの画像、文書等の著作権は、全て著作者「なつむ」に帰属します
🔸当ブログの画像・文章などの無断転載、無断リンク、無断複製を禁止します