uretano雑記帳 その17
あきが来て2年が経ちました
あきが我が家にやって来たのは2017年12月10日。交通事故にあった母犬が保健所に保護されてから産み落とした3匹の子犬の1匹があきでした。
それから2ヶ月間、彼女は動物愛護団体エンジェルズさんで母犬とボランティアさんに大事に育てられて、12月10日の譲渡会で私たちと出会い、我が家にやってきました。
最初に会った彼女は母犬のケージの上のケージに入り、私が近寄るとすぐに立ち上がって檻越しに指を舐め、次には噛み始めたのを今でもよく覚えています。
あきはフレンドリーな柴犬ですが、人の好き嫌いは物凄くはっきりしているので、今思うと私を見た瞬間「この人だ!」と思ったのかもしれません。
譲渡会で家族になる犬と人はお互いにすぐにピンとくるものらしいと友達から聞いたことがありますが、確かにあの瞬間あきと私は「あ!」と思っていたのだと思います。
あきが家族になった時の画像を見てみると、彼女が緊張していたことが良くわかります。
この画像は我が家に来た翌日のあきですが、表情に硬さが見られます。まだまだ警戒中といったところでしょうか。まあ、赤ちゃんが見ず知らずの家に連れて来られたら警戒心の塊になりますよね。
ネットで保護犬、保護猫が飼い主が決まり可愛がられて行くうちに表情が全く違ってくると言う画像を時折見かけますが、我が家のあきも御多分に漏れずそうだったようです。こんなピリッと凛々しいとも言える表情を見せていた子が今やこれです。
ちなみに、場所は我が家の庭で、綺麗に夫が敷いた芝生をあきが走りまくって掘り返し、土に戻ってしまったと言う図です(苦笑)
今ではすっかり温和な表情の、どこから見ても「可愛がられている柴犬」へとあきは変化を遂げました。
言うまでもなく彼女は家族の一員で、今では一員どころかあきを中心に我が家は回っている気がしないでもないと言う今日この頃。彼女はその時の気分で家中好きな場所に出入りし、好きな場所で横になり、お昼寝をして過ごしています。
そして遊んで欲しいとか、食べたいとか、もう眠りたいとか、言いたいことは的確に伝え、時には実力行使で飛びかかる、甘噛みする、キュンキュン訴え続ける、と言う手段に出ると言う技も身につけて家族と楽しく暮らしています。
「本当やりたい放題だな」と家族から良く言われているあきですが、基本的なルールはしっかり守り、言われたことは良く理解し、上下関係を勘違いする事はありません。それはひとえに、子犬の時、徹底的に上下関係を教え込んだからだと思います。
言う事を聞かない時には上から覆いかぶさって力関係をはっきりさせる、絶対に叩かない、しつこい時には無視をする、そして言われた事が出来たらしっかり褒める。時間がかかってもしっかり向き合う。これが今のあきとの関係を作り上げてくれたのだと実感しています。
まあ、思い起こせばかなりやんちゃで元気一杯でしたから生傷は絶えないし、柴犬特有の諦めない、頑固、と言う性質もしっかり持っているのでうんざりするぐらい絡まれてもいましたが(笑)ちゃんと向き合ったお陰で今ではお互いにかけがえのないパートナーとなりました。動物愛護団体の方から、あきはその当時その団体に居た多くの子犬の中で一番の元気印だったので、何卒よろしくお願いします、とメールを頂いたのですが、今思うとなるほどな~、やっぱりそうか、と言う感じです。あきは3匹兄弟でしたが、どうやらその中でも1番の悪だったようです(笑)
まあ、手が掛かるったらありませんでしたから。私にとってあきは家族になった犬の3匹目ですが一番大変な子供時代でした。牧羊犬と猟犬の違いに日々驚かされると言う毎日でしたが、今ではもうその頃がちょっと懐かしくなっています。
この2年はあっという間でした。こんなにあっという間に過ぎてしまうとは、と驚くほどの早さです。犬の寿命を考えると少々不安になるほどの早さです。
今あきは若さで満ち溢れています。体を触るとムチムチっとしてて(笑)発達した筋肉と柔らかいツヤツヤの毛が私の手の感覚を通して「生きてるよ」と語りかけて来ます。庭を駆け回っている時、自分の身体能力を思う存分楽しんでいるのが良くわかります。
このまま、大きな病気もせず毎日楽しく暮らしてくれますように。3年目に向けてまた色々楽しもうね、あきちゃん。