柴犬あきとの生活 31
おはよう!
朝がやって来ました。いつものように寝室から一階へ下り、あきのハウスのあるリビングへ向かいます。
あきは私が起きて来たのを察知して待ち構えています。襖を開けて電気をつけるころにはもう、ガタガタ音を立て、ハウスの横にある障子に辿り着く時にはもうぴょんぴょんはね始めます。
「あきちゃん、おはよう!!」
ハウスの中で立ち上がり尻尾をふりふり
「おはよう!」
立ち上がりながら烈しく左右に揺れます
「ワワワワ、キュン、キュン、ワンワン!!!!」
早く、早く出してよ!!!と左右の動きにぴょんぴょん跳ね、更にケージを飛び越えたいのか上下運動も加わり、ガタガタガタガタ激しい音を立てています。
「分かった、分かった!」
もう待ちきれないあきは、鍵を開けてあげても時々ドアが開いた事に気付けないぐらい興奮しています。そして、出てくると・・・
「痛いよあき!」
ガブリと噛んでそのままぴょんぴょん上下運動。。。ああああ。。。生傷が絶えません。。。でもアウアウ喜びの声をあげて噛んで来るこの子を𠮟る気にもなれず。。。だって、本当に嬉しくてたまらない!!!って全身で会えた喜びを表現しているものですから。。。
私への朝の激しい挨拶が一段落すると、今度は待ちの姿勢に。夫がこのドアから入ってくるに違いないと思ったあきはドアの前でおすわり。
ところが、こっちじゃなくて向こうの襖の方から音が!
急いで移動しなきゃっ!!
ガラガラと音がして漸く夫の登場と思いきや、現れたのはランドリーかご。
びっくりしたあきは
「ワン!」
および腰で思わずひと吠え。
「おはよう、あきちゃん」
「痛い痛い痛い」
夫の膝に登りながらガジガジ噛んでます
「あきちゃん、痛い痛い」
さらに膝に乗る!
「あきちゃん、痛い!目が醒めるわ」
よじ昇って来たあきを抱えてそのまま抱っこ。あきは顔を舐めてますが、あきの悪い癖で、舐めながら時々少しだけ顎を噛んで来ます。
「あきちゃん、痛い。ちょこっと噛むのやめて」
そしてまた手をガジガジ
降されたら今度は飛び掛かる!
ああ、おはようから完全に遊びモードに突入。。。
我が家の朝は毎日可愛さと痛みが同時にやって来ます。
寝起きの我々は毎朝あきのパワーに押されまくり。いつになったら、先代ナナみたいに、おはようと優しく手を舐めて穏やかな朝の挨拶をしてくれるようになるのか。
というか、あきにそんな日は来るのか?!
あきは今朝も元気いっぱいです。