柴犬あきとの生活 64
父の軍手
毎朝あきは家族全員に激しい「おはよう!」をします。朝一番に会う私と夫にはハウスから出てくると飛びついて激しい噛み噛み。
そしてその後に起きてくる父にも全力でおはようの喜びをあらわします。
父が起きた音を察知すると、コタツの中で寝ているあきが出て来てまずおもむろに伸び。そして扉の前に移動します。リビングの入り口は2箇所あるので、こっちかな?あっちかな?と行ったり来たり。
そして扉が開くと飛びついて手を噛み噛み。軍手をしている父の手を噛んで離しません。指先の軍手のみの部分を噛んだまま、二足歩行で移動して父の座椅子まで伴走状態です。
なぜ父が軍手をしているかと言うと、あきのこの朝の歓迎で何度も怪我をしているからです。
喜びの声をあげながら甘噛みをするあきに悪気はなく、彼女の愛情表現なのでですが、乳歯の尖った歯が父の分厚い手を傷つけてしまうのです。恐らく我々より逃げる速度も遅いのかと💧
「おはよう」の喜びの噛み噛みで父は何度も手から血を流している始末。その度に私はマキロンとバンドエイドを持って手当にあたります。
と言う訳で、父は自衛策で毎朝軍手をして部屋に入って来るようになりました。
軍手でどれぐらいカバーできるのかは謎ですが(苦笑)とりあえず、軍手をしてからは流血沙汰にはならなくなったようです。
そんな軍手をあきは欲しくて仕方ありません。
朝の挨拶が終わった後、脱いだ軍手を持って逃走。
あきちゃん、顔を突っ込んで楽しいの?
熱心に噛んでいます。
あきちゃん、お父さんが返してって言ってるよ?持ったまま移動しちゃうの?
「あき、返せ!返して!」
ほら、お父さんが返してって言ってるよ。
あきちゃん、そんなに軍手が好きなの?
いつになったらお父さん、軍手しなくて良くなるんだろうね。あきちゃん、あんまりお父さんを傷つけちゃダメよ。
嬉しいのはわかるけど、あきの「おはよう」は痛いの。力加減早く覚えてね。