柴犬あきとの生活 102
ただいま、あきちゃん
京都旅行から帰宅し、飛びつかれても良い洋服に着替えてから、あきが待つリビングのドアをそっと開けました。
ドアの前には私を待ち構えていたあきがいて、早速飛びついて来ます。
私が帰宅した時点で帰って来たことが分かっていたあきは、私がなかなか会いにこないので、ずっとキュンキュン鳴いていました。最近では、自宅駐車場に車を入れた瞬間から帰宅を察知するようになりました。車を下りると、もうあきの鳴き声が聞こえてくるのです。着替えている間も私を呼ぶような声で鳴き続けていたので、「待って待って」と答えながら着替え、漸く対面となったのです。
「ただいま、あきちゃん!」
キューキュー、ピーピー鳴きながら大歓迎のあき。動きすぎて顔がよく見えません。勢い余って一度離れてぐるっとひとまわり。
そしてまた耳を後ろにやって飛びかかって来ます。
「寂しかった、寂しかったの!分かった分かった!ごめんね。寂しかったね!!」
「あきちゃん、いい子にしてた?」
と、ここら辺から徐々に歓迎のどさくさに紛れて噛んでやる!モードへ。
「あきちゃん、噛まないの!!」
あああ。もう完全に噛み噛みに入ってしまいました。
「あきちゃん、分かった分かった!もう分かったよ!」
飛びかかってぴょんぴょんしながら噛みモードに突入。い、痛いっ!!
「ほら、もう分かったから。いい子、いい子!」
こうなったらもう床に寝かして顔の両側を両手で挟んで、歯が届かず噛めないようにしてから撫でてあげるしかありません。
暫く仰向けにしたあきを撫で回してあげて、ようやく「お帰りの儀式」は収束。嬉しいけど疲れます(笑)
帰宅したのはもう夕方。散歩に行くには疲れたなんて言ってられません。
「あきちゃん、あきちゃん!」
「あきちゃん、お散歩行く?」
と聞かれたあきは、もちろんこの反応!
『行く行く行く!行きたいです!!』
「あきちゃん、お散歩かな?」
「ワンワン!!ワンワンワンワン!!」
この顔!
『ねえ、お散歩でしょ?お散歩連れてってくれるんでしょ!!』
「あきちゃん、行こうか!」
「アウーッツ!!」
もう待てないあきは、私がコートを羽織る間も私から離れません。
コートを着終えると、すぐにドアに向かいます。
『行くよ!行くよ!早く早く!!開けてよ、開けて!』
「分かったよ、あきちゃん!」
散歩でこれだけ喜んでくれると、頑張りがいもあるというもの。
夜の帳が下りる前に、散歩に行きましょうね、あきちゃん。