柴犬あきとの生活 94
あき、先輩柴Sちゃんと会う
今日は夫が休みなので二人揃ってあきの散歩に行きます。
「あきちゃん、お散歩?お散歩行こうか!」
「ワンワン!ワンワン!」
相変わらずのテンションであきがすぐに答えます。
「アウーッ!!」
騒ぎながら玄関玄関!とばかりにリビングのドアの前に。
『ねえ、早く早く、早く開けてよ!』
「分かった。分かったよ、あきちゃん!」
待ちきれないあきが私の膝に手をかけてきました。
玄関へのドアを開けると、自分のリードとお散歩バッグがある場所に駆け寄りまたジャンプ。
興奮しているあきをどうにか角に追い詰めて首輪をかけます。
首輪装着が早いか、ジャンプが早いかと言う勢いで今度は戸の前で開けて開けてが始まります。
本日は夫にリードを渡し、私は撮影担当。
今日は少し遠出して広場に向かいます。大通りに出て信号待ちをするあき。車をじっと見つめています。
動いているものは本当に気になるようで。一台一台見送っています。
また次の車を見て。
また難しい顔をして見送る。。。動くものに反応するのは猟犬だからなのでしょうか?
先代の牧羊犬は車にこんな興味は持ちませんでした。
信号が青になるまで大人しく待ち、「行くよ」の声で歩き始めます。あきはちゃんと信号が待てます。
広場にある階段も今ではすっかり慣れてこの通り。
この様子を見ると、我が家の階段をクリアするまであと少しのような気がします。
危ない、危ない💦
広場の斜面を楽しそうに散策しています。
ひとしきり広場周辺を散歩した後、いつもの公園を通って帰路へ。
その時、庭で遊んでいた柴犬に突然威嚇されました。唸って吠えています。
あきが散歩を始めた頃にも威嚇してきた先輩柴犬です。あきはじーっと先輩柴を見ています。初回は伸びていた尻尾が今は巻いたまま。今回は落ち着いて見つめています。
「あの子、可愛いよね」
「女の子かな?男の子かな?」
あきと夫を歩道に残し、私だけ先輩柴に近寄って見ました。
見ると赤い首輪に文字が書かれています。
「あ~。名前と電話番号が書いてあるよ。この子女の子だわ」
あきと同じく、名前と電話番号が首輪に書かれているとうことは、迷子防止ですね。可愛いらしい顔の先輩柴の名前はSちゃん。
「Sちゃん、こんにちは。あのね、あの子はあきって言います。よろしくね」
声をかけると黙ってこちらをじっと見てくれました。いきなり名前を呼ばれたのでびっくりしたのかもしれません。
あきを振り返ると、もういいやっと思ったのか、歩き出しています。
「あきちゃん、あきちゃん。あの子Sちゃんだって」
公園の歩道沿いのお家のSちゃんは、広いお庭を独り占めの大切にされている女の子です。恐らくSちゃんが遊びやすいように、芝生だけの庭にされています。
あとでわかったのですが、Sちゃんは公園を散歩する人にはちょっとした有名犬です。あきちゃん、今日は怖がらなかったね。じっと見つめるだけで無駄吠えもしないし。あきちゃん、賢かったね。
今ではすっかり慣れた玄関を軽々と駆け上がり、あきは鍵を開けてもらうのを待っています。
今日はSちゃんに会えたし、あきちゃん楽しかった?また会えるといいね。