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柴犬あきとの生活 132

あきの抜糸

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生まれて初めての手術の日。あきは我が家から片道1時間近くの車移動の末、一人獣医さんに預けられました。その前のドライブは近所の獣医さんに予防接種に行った日で、その前もまた予防接種でした。

と言う訳で、あきにとって「車移動=獣医さん」しかも、前回は手術という強烈な出来事がありました。

当然、車に乗る事が好きになれるはずはなく。。。

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無言で外を眺めていますが、緊張の塊です。

その横顔はこちらの胸が痛くなるほど深刻です。

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いつもの元気さはなく、老成したような表情で車窓から表を眺めています。

 

先代のシェルティ、ナナは獣医さんまでの道順を覚えていて、その道になると、そわそわ、キュンキュン、嫌だ、嫌だと鳴いていました。でも、到着すると、『いい子にしているので、痛い目には合わさないでくださいね』とでも言うように、先生にお手とおかわりをし続けるのです。

「ナナちゃん、もう分かったよ、分かったから!」

と先生に言われても、ずっとお手とおかわりをし続けていました。彼女にとってお手とおかわりは、お客様へのおもてなしと、ごめんさない、許してくださいの意味を持つものでした。

 

さて、あきは何を思ったのか私のシートベルトに顔を埋め始めました。

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「あきちゃん、どうした?」 

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私の左肩を経由してシートを這い上がろうとしています。

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子供の顔とは思えない疲れた表情のあき。かわいそうに。。。よほど手術か怖かったのでしょう。

ひとしきりシートベルトに顔を突っ込んだ後、今度は悟ったような表情で表を眺めています。

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大人しいのが余計に胸に来ます。

「あきちゃん、大丈夫。今日はすぐにおうちに帰るからね」

 

獣医さんの駐車場に到着。車が止まるとこの表情。険しい顔をしています。

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また預けられるのかも、と思っているのでしょうか。

夫に抱えられて病院内へ。大人しく丸まっています。

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そして不安げな表情でキョロキョロ。

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待合室に入っても、あきの緊張は途切れることはありません。

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不安げなあきをしっかり抱っこしてあげます。

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順番が回って来て診察室へ。先生に事情を説明します。

「1週間前に避妊手術をしまして。抜糸は私がしても良いと言われたのですが、怖いので、先生にお願いしたいと思いまして。。。」

「抜糸を家でして良いと言われたんですか?」

「ええ。でも怖くて。。。」

手術をしてくれた先生は、遠方から来た私たちに、抜糸の為だけにまた来るのは面倒でしょう、と気遣ってくれての「自分で出来ますよ」だったのですが、やはり躊躇してしまいます。。。

「傷口を見てみましょう。うーん。もう大丈夫そうですね」

このやり取りの間中、あきは逃げ腰で私にしがみついています。それをみて、先生がひとこと。

「ひどい、私はあきちゃんに痛い事何もしてないのに!(苦笑)」

はい。その通りです。。。すみません。手術が本当に怖かったんです。。。

「1週間前の手術がこたえたみたいです」

「怖かったんでしょうねぇ。。。」

早速ハサミで糸を切ってくれました。

「後、先生。ノミダニ予防の薬を頂きたいのですが」

「分かりました」

「後、フィラリアは5月からですよね?」

「5月から11月までです」

今は3月なので、あきの体重もまた増えるので薬の量が確定できません。なので、そちらはまた後日貰うことにします。

「とりあえず、ノミダニの薬を2ヶ月分お願いします」

 

無事抜糸を終え、待合室に戻って来ました。まだあきの緊張は解けません。手術の日は、診察室と待合室を往復した挙句預けられたので、まだ安心できないと思っているのでしょう。あきはこちらが驚くほど、色々な事をしっかり覚えています。

 

結局薬代のみの支払いで、抜糸はもういいですよ、と言ってくださり、それに甘えさせて頂き漸く車へ。乗った途端あきが荒い呼吸を始めました。

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舌を出しています。よほど緊張していたのでしょう。家に帰れると分かってホッとした途端、大きな欠伸を一つ。

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「あきちゃん、安心した?」

『安心した!』

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いつの間にこんなに舌が長くなったのやら。

 

「あき、抜糸できたよ。よかったね!これで表に行けるよ?」

緊張して体温が上がっていたのか、あきのハアハアは止まりません。

「あきちゃん、良かったね!今日は預けられなかったでしょう?みんなでお家帰るよ!」

ここでまた大あくびが出ました。

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本当に緊張してたのね。かわいそうに。でも、これからあきのお待ちかねのお散歩タイムですよ!!!

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