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Uretano雑記帳 その25

巻尾事件

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ある朝。わが家の柴犬あきの巻尾が伸びていた。

「あれ?あきちゃん尻尾ちゃんどうしたの?」

あきの巻尾は実に見事に巻いていて、1周半、仔犬の時からこの日に至るまで目が覚めている時には常にくるん、と巻いていた。仔犬の時には寝ていても巻いていたぐらいである。

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今はもちろん就寝時には尻尾が伸びる。しかし起きている間は伸びているのをみた事がなかった。

「あきちゃん、眠たいの?」

でもどうみてもしっかり目は開いている。しかししっぽはちょっとカッコ悪くボヨーンと伸びている。

夫もあきの尻尾を見て早速ネット検索を始めた。

「あきちゃん、尻尾巻くの忘れてるよ?」

しゃがんであきの目をしっかり見ながらそう告げるも、尻尾は全く起き上がってこない。

食欲に問題あるはなく、運動機能も問題がない。しかし、尻尾だけはびろーんと伸び続けている。

「巻尾が伸びるって病気の可能性があるらしいよ」

その言葉を残して夫は仕事へ。言うまでもなく、不安しかない。

「あきちゃん、どうしちゃったんだろうね。痛いの?」

こんな時に困るのは、彼女が言葉を話せない事。

話せれば、ここが痛いとか、今日は尻尾エコモードです、とか言ってもらえるのに!!!

 

そして父と朝の散歩に出かける直前、尻尾がくるん!と巻いた。

「あきちゃん!!!!尻尾巻いてる!!!」

最初から心配してし過ぎだと言っていた父は、ほら見ろ、最初からなんともないって思ってた、と言いながら散歩に。

 

しかし、帰宅後またあきの尻尾は伸び、巻かなくなってしまった。

困った。何が起こっているのだろう。日頃と違ったことはというと、昨日お風呂に入れた事ぐらいだった。もしかしてシャンプー中に私が何かやらかした?それともシャンプー後床のバスタオルにあきが自分で身体を擦り付けて拭いていた時に相当激しく暴れていたので痛めた?

 

もやもやしている横で本人は尻尾を伸ばしたままくつろいでいる。

そして夕方の散歩の時間。また、散歩に行こう!と言った途端尻尾が巻尾になりいつもの通り大興奮へ。

「あきちゃん!!尻尾ちゃんと巻いてる!!!」

今度こそ大丈夫か?!と思ったのだが、また帰宅とともに尻尾がビヨーンと伸びてしまった。

 

うーん。。。巻尾にしようとすれば巻けるのに、何故今日は家では差尾モードなのか。

帰宅した夫が更に情報を提供。

「巻尾が伸びるのはやっぱり病気の可能性があるらしい。ひどい子は2才になった時、突然巻尾が伸びたままもう戻らなくなったってブログで見たよ。そう言う子結構いるみたい」

なんて事!それはショックすぎる!!

「明日やっぱり病院連れて行く!」

そしてその夜。いつもなら夫の袖口を噛んで遊びに誘うあきが戯れてこない。夫の近くに来て手を舐めて寝てしまった。

これは、本当に病気かもしれない。ごはんもいつも通りしっかり食べ、散歩ではいつも通り激しく歩きまわっていたが、あきが遊ばない夜は完全に通常モードから外れている。そして、身体をプルプルと振るった時、さっと尻尾を振り返って見た。やっぱり尻尾が痛いのだ。

 

さて翌日。かかりつけの獣医さんへ。車に乗せられた瞬間から何処に行くのか分かったあき。後部座席に父と2人で乗っているのだが、父が

「震えてる」

とぽつり。見ると足がガタガタ震えている。どうにかして父の膝の上に乗ろうとして

「重たい!じっとしなさい!」

と怒られ続けるやり取りをBGMに病院へ到着。

抱っこで院内に入れると、また足がガタガタに震えている。

はぁ。なんて気の小さい!と思わなくもないが、無言で震えている姿を見ると、仔犬の時に受けて避妊手術のトラウマかもしれないと思い少々やるせなくもなる。獣医さんがとにかく苦手なのだ。

 

さて、診察台に抱っこで乗せ状況を説明。熱は平熱、触診で骨の異常はなく、肛門腺も問題なし。食欲もある為、心配するほどではないとのこと。結論としては何処かで少し尻尾の付け根の少し上を痛めたのだろうという事で、消炎剤を処方されることに。

その間、あきは診察台の上、先生から一番遠い場所に座り、その次には私の右肩に覆いかぶさり、蝉状態に。10キロにしがみつかれて重たい重たい。あきはとにかく病院が苦手で一刻でも早くここから帰りたいと無言で訴え続けていた。

 

帰りの車中ではもう震えることもなく帰宅したあきに早速投薬。

口を両手で開けて薬を入れた瞬間口を握りしめるも、まあ見事に薬を吐き出す。。。困った。これはおやつに仕込むか。しかしあきのチーズには、案外薬が大きくて入らず、仕方なく再度口を大きく両手でこじ開け喉の奥の方に入れて口をまた握りしめる。何て原始的かつ酷い飲ませかたなのだろうか。

今度は流石にごっくん!と飲み込んだ。信頼関係があってこそのこの投薬(笑)そんな投薬が完了したのは午前11時。

 

獣医さんの緊張ですっかり疲れ切ったあきは、それからコンコンと眠り続け、散歩の時だけまた巻尾に戻り、家に入った途端また伸び尻尾。

 

あきのチャームポイント巻尾はいつになったら戻ってくるのかと心配し続けて迎えた夜8時。いきなりあきの尻尾がぴょこん、くるん!復活!!!

「あれ?あきちゃん、尻尾!!!」

くるんと巻いたまま!!!

「あきちゃん!!!!巻尾になってるよ!!!良かったね~」

あきも何だかわからないけど喜んでるから喜んでおこうというテンションに。

その直後に夫が帰宅。

「あきちゃん!!!尻尾治ってる!!!」

いつもの巻尾をピッピっと左右に振って夫をお出迎え。

こうしてあきの巻尾は2日目に無事元に戻ったのだった。実に投薬から9時間後の早い復活だった。

 

あきと暮らし始めて初めて彼女の尻尾の全貌を見たが、巻いていないと案外ボソボソしていて格好が良くないということが判明。結構中途半端な長さでもあった。

それにしても獣医さんの、そして薬のなんとありがたいことか。あきの尻尾が伸びてから元に戻るまで、自分でも驚くほど心配してしまったが、薬のお陰で早々に完治することができた。感謝しかない。

 

今回の事でわかったこと。それはあきの尻尾は健康のバロメーターであるということ。そして、伸びた尻尾は案外イケてない(笑)と言う事もよく分かった。

というわけで、この一件から我々は、改めてあきのチャームポイントは巻尾だと確信したのだった。

 

あき、尻尾は大事にするんだよ。あんまり自分の尻尾を追いかけ回さないように!

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