柴犬あきとの生活 92
父、あきと散歩デビュー
あきが我が家に来る前。犬がきたら散歩に行く!と言っていた父ですが、一向にその気配はなく。もう少しあきが散歩に慣れたら行く!と繰り返す日々でした。
が、遂に!!あきと父の散歩デビューの日がやって来ました。どうやら、公園の溝も玄関の門扉も怖がらなくなったと言う情報を受けて、「いよいよワシの出番だ!」と思ったようです。早く行ってくれれば良かったのに(苦笑)
新しいコタツを買いに行く前日。突然父が言いました。
「散歩に行くぞ!」
これには私の方がちょっとびっくり。
「あきちゃん、散歩行く?お父さんが連れて行ってくれるって!」
散歩と聞いてあきがパッと立ち上がります。
私の方は、父の気が変わらないうちに早く散歩の準備をせねばといそいそと支度に入りました。
お散歩バッグにトイレ用ビニール袋を入れて、あきに首輪をつけます。
可及的速やかに準備をして、父にリードを手渡しました。
散歩散歩♪と喜ぶあきと、久々の犬との散歩に出かける父を見送る私。
「行ってらっしゃい!」
と声をかけたものの、あきも父も気になる!でもついて行くわけにはいかないしなぁ。。。と出かける二人をしばらく見送ります。
あ、あきちゃんがこっち見てる!大丈夫よ、あきちゃん!
どうした、あきちゃん!ついて来て欲しいの?!と思いきや、車が横を通りました。
な~んだ。父と二人だけで不安になってこっちを見てるのかと思ったら、車が気になってただけなのね。
車が行った後、あきはスタスタと歩き始めました。
それから数十分。あきはちゃんと歩けたかしら。父はあきの散歩を楽しいと思ってくれるかしら。父の健康のためにも、これからも行こう!と思って帰って来て欲しい!
あきちゃん、いい子にできたかしら?と一人勝手に気を揉みます。
「ピンポーン!」
「あきちゃん!おかえり~良かったね!!お父さんとお散歩できて!!」
帰って来たあきの手足をペット用ウェットティッシュで拭いて家に入れます。
「あきちゃん、楽しかった?!」
テンション高めのあき。
「どうだった?あきちゃんと歩けてた?」
と父に聞きます。
「まあ、こんなもんだろう。これから徐々に慣れるよ」
良かった良かった。今後も父に散歩をお願いできそうです。
これで散歩要員が3人になりました!
良かったね~あきちゃん。あれ?あきちゃん?
何そのぐったり感(笑)
べちょ〜ってなってますけど。
そういえば、先代の牧羊犬ナナは父と散歩に行くと、私の時とは違い「ちゃんとしなきゃ!」と緊張していました。
横断歩道で信号待ちをする父とナナを偶然バスから見かけたことがあるのですが、ナナはぴしっ!とお座りして、父の顔をじっと緊張した面持ちで見上げ、「行くぞ!」と言われるのを待っていました。その時のナナの真剣な顔を思い出すと今でも笑ってしまいます。「忠犬」と言いますか、ボスの言葉は絶対です!みたいなあの空気感。
もしや、あきも父との散歩で緊張していたの?
「父さん。あき緊張してた?」
「いいや。引っ張って引っ張って、好き勝手歩いてた」
おおっと。流石あき。ブレないね~(笑)私との散歩と同じ態度を貫いたのね。
このぐて~は、ただ単に散歩で疲れただけでしたか。
ま、何はともあれ父さんとお散歩できて良かったね。あきちゃん。