柴犬あきとの生活 111
あき譲渡時の約束
2月末。あきの体重は6.5kgになりました。我が家に来た時の約2.5倍です。犬は成長が早いものですが、驚くべき早さで大きくなっていきます。
子犬のうちにあきに会いたいと言っていた友人達を我が家にお招きする間も無く、あきはどんどん成犬サイズに変化していきます。
1日に3回あげていたご飯も、この頃から成犬と同じ朝夕の2回に変更。最初はお昼時に自分のお茶碗の前にお座りして催促していたあきですが、すぐ朝夕のサイクルに慣れました。体重をはかる度に、ドッグフードの説明書を読んで適正量を算出します。
あきを動物愛護団体エンジェルズさんから譲渡してもらった時に、約束したことが4つありました。ワクチンの接種、狂犬病の予防接種、畜犬登録、そして避妊手術です。
ワクチンの接種はすでに完了しています。3回目のワクチンが完了して初めて散歩に出られますので、接種できる最速でワクチンを打ちに行きました。
狂犬病の予防接種は獣医さんに聞いたところ、市役所が毎年4月に近くの公民館などで実施しているのでそこに言ってくださいと言われました。先代ナナの時には獣医さんで狂犬病の予防接種を受けていたのですが、取り扱いをやめられたようです。
狂犬病の予防接種は、畜犬登録とセットで市役所が実施しています。
市役所の窓口に行き、あきの名前、犬種、毛の色などの特徴、飼い主の情報を書き込んだ書類を提出します。費用は3000円です。登録が完了すると管理番号の入った鑑札を受け取ります。
畜犬登録をすると、もし犬が散歩中離れてしまって迷子犬になったとしても、鑑札が首輪についていれば保健所に連れて行かれてしまったとしても、飼い主に連絡が来ます。これは正しく命綱です。マイクロチップを埋め込む方法もありますが、今のところあきは鑑札を利用しています。あきはまだ首輪を常用していないので、散歩に出る時だけ鑑札を着用します。
私が畜犬登録に訪れた日、窓口には犬を亡くして畜犬登録の取り下げにこられた飼い主さんが来られていました。飼い主さんの心境を思い、瞬時に視界が潤んでしまいます。
あきとの別れがくるのは何年先か分かりませんが、今まで2匹の犬を看取った私はその辛さを経験しており、あきとも別れの日がいつかくると考えただけで、今からもう目が潤んでしまいます。
狂犬病の予防接種は4月、我が家から歩いて数分の公民館で行われるのでそちらに参加する事にして、これで約束は後ひとつ。避妊手術です。
避妊手術は5ヶ月以内に受ける約束をして来ました。初潮をむかえる前に手術をする方が、体への負担が少ないからです。
譲渡時に避妊は必須条件になっていて、エンジェルズさん指定の病院で受ける約束をしました。その時に手術費用も収め済みです。
指定の獣医さんの病院までは車での移動となります。朝にあきを預けて、夕方5時頃に迎えに行くことになると予め聞いていました。
夫の仕事の都合で土曜日に行ける日がなかなか決まらなかったのですが、漸く確定したので3月に手術を受けたいと電話します。
あきの手術の日は3月10日に決まりました。当日は11時までに入ること、朝ごはんは食べさせないことと、この2つを伝えられました。
手術後、あきは暫くお風呂に入れなくなるでしょうから手術前にお風呂にいれてあげようと心に決めます。
先代ナナは生まれつき後ろ足を脱臼していて、子供の頃から手術を何度も受けた子でした。あきは幸い今のところ元気で、獣医さんに行ったのもワクチン接種のみ。
常に家族が側にいるのが当たり前になっているあきが、獣医さんに一人で預けられて、麻酔をかけられて、手術をして、目が覚めても暫くは一人で・・・あああ、親バカと思われるかもしれませんが、今から心配です。
私が気を揉んでいることは全く知らず、あきは熟睡しています。
あきちゃんの試練の日が日に日に近づいて来るのでした。