犬だって語る -4-

寒中お見舞い申し上げます。皆さまお久しぶりです。あき（柴犬3歳）です。

お母さんが、あれ？あきちゃん、あなたのブログ随分更新してないわよ、って他人事のようにいうので、呆れて私が出てきました。

皆さんお元気でしたか？今年初めての更新です。お母さん酷いよね。自分のブログなのにね。

年明けから一ヶ月近く経ちましたが、皆さま今年もよろしくお願いします。

さて、今日は私の仕事についてお話ししますね。

私の仕事は、家の前の道路の監視です！え？監視って言い方変なの？なんか怖い？偉そう？頑張ってみてるんだけど。

とにかく毎朝明るくなったら窓辺に行って、外を監視するのが私の役目なの。だって、私の縄張りじゃない？それを脅かす誰かがいたら大変だもの！

毎朝、おじいちゃんの布団の足元にある私の布団から明け方になると起き出して、私の監視台、本当はおじいちゃんの将棋盤に前足をのせて、見やすいように破いてやった（へへっ）障子の枠から外を見る。これが私の仕事なの！

じっと見てても朝はなかなか変化がないんだけど、6時ごろになると犬の散歩が始まるね。それを見ると、おじいちゃんはまだ寝てるから静かにしないといけないんだけど、思わず声が出ちゃって

「ハウ～ハウ～ッ」

って言ってるらしく、おじいちゃんが布団の中から

「うるさい！寝られんだろうが！」

って怒るの。でも我慢できないの！

このパトロールが私の仕事だと思ってるんだけど、お母さんは違うって言うのね。

「あきちゃん。あきちゃんの仕事は、おはよう、とかお帰り！っていう時に喜ぶのがあきの仕事なの」

だそうです。皆のお出迎えが私の仕事だと主張されてます。

そりゃ、私だって外出してた家族が帰ってくると嬉しくて大騒ぎしちゃうわよ。でもそれって自然にそうなるのであって、仕事っていうのとはちょっと違うと思うんだよね。

私が子供だった頃、そりゃあもう盛大に喜んでたんだけど、最近なんかね。お母さんがスーパーに買い物に行って帰ってくる時、時々睡魔に負けて全く気づかない時があるのよね。特にこたつの中に入ってると、もうぐーぐー寝ちゃってて、車が車庫に入っても、玄関のドアが開けられて荷物を運び込む音がしてても、全く気づかない時があるの。

そうすると、ガラっとリビングへの引き戸が開けられて、

「あきちゃん💢」

っていう若干ご立腹なお母さんが現れて

『あれ？お母さん帰ってきたの』

ってのそのそこたつから出て、ゆっくり伸びなんかしてると

「も～あき！！！💢あなたの仕事はお帰りでしょ！！！もう、たるんでる！！！なにそれ！嬉しくないの？！私が帰ってきた時には、寝てるんじゃなくて、喜んで迎えに来なさい！！！あなたの仕事！！！」

って、喜びを強要してくるのよね💢理不尽だと思わない？

お出迎えが仕事っていうなら、私ちゃんと仕事してるもん。

お父さんが帰ってくる頃になると、表で車の音がするとちゃんとお母さんに吠えて知らせるのよ。

でも、ちゃんと車庫を確認してる訳じゃなくて、音がしてる、っていう状態で吠えるもんだから

「あきちゃん、ガセつかまさないで !💢 」

って怒るのよ。だって待ち遠しいから騒いじゃうんだもん！

毎日2、3回はガセネタ掴まされてるってお母さん文句言ってるんだけど、だって気がはやるんだもん。

「あきちゃん、あなたちゃんと車庫を見てから教えなさいよ。適当に吠えて私に確認させるんじゃなくって！ちゃんと見て！！」

本当文句多いよね～。

で、いよいよお父さんが帰ってくるでしょ。そうしたらもう大騒ぎしちゃうの。車庫が見える窓辺でピョンピョン飛び上がって車を確認。振り返ってお母さんを見て

「玄関、玄関いくよ！！」

って吠えて、急いでリビングのドアノブに前足をかけて振り返り、開けてもらったら玄関にGO！

お母さんは鍵を開けて少しだけ扉を開けてくれるから、そこに鼻を差し込んで待機。余り私は尻尾を振らないんだけど、この時ばかりは、左右にキュッキュッ、キュッキュッと自慢の巻尾を規則正しく振っちゃうの。

で、お父さんが門扉を開けたらもう我慢出来なくて顔を使って扉を開けて外に出てお父さんに飛びかかるの。

「あきちゃん、ただいま～分かった、分かった。嬉しいね、嬉しいね。あき、頼むから家に入れて！」

テンション上がると私、飛びかかってお父さんをブロックしちゃうのよね。

「あきちゃん、入れない、分かった分かった！」

私だけの癖なのかもしれないけど、喜ぶと手首をかぱっと甘噛みして

「ヒャヒャン、アウーっ！！」

って声出して泣いちゃうのよね。

漸く家に入ったお父さんを今度は舐め回して、再び歓迎なんだけど、その間お母さんが毎日長いお帰りだなぁって呆れて見てるのは、私気付いてます。

その後、急いでリビングのドアを自分で開けて、喜びの余りリビングを駆け回る運動会を始めちゃうの。私、喜び過ぎ？

その後、着替えのために2階に上がるお父さんについて2階に上がって、すぐに抱っこされて1階に下ろされる。ここまでがお帰りの儀式なの。

お帰りが私の仕事だとしたら、私ちゃんと働いてるよね？そうでしょ？

とにかくお父さんが帰ってくるのは毎日待ち遠しくて。でもね、お父さんいとお母さんが一緒に出かけてて帰ってくるでしょ。そうすると、やっぱり

「お母さん～っ！！！寂しかった～っ！！！」

ってなって、お母さんの方ばっかり行って、手首噛んで泣いちゃうから、お父さんがちょっと拗ねるの。

「やっぱりあきはそうなんだ・・・こっち全然来てくれない・・・」

って・・・あああ、うちの両親ちょっとめんどくさい

と言うわけで、私の仕事は家周辺のパトロールとお出迎え、この二つなんです。お母さんに文句言われながら、毎日頑張ってます！

じゃ、またね！