柴犬あきとの生活 117
3度目のお風呂 その1
あきの避妊手術の日が近づいて来ました。そして、あきの月1回のお風呂の時期もやって来ました。術後は傷口の心配があるので、しばらくお風呂には入れられません。週末まで夫の休みはなく、週末は手術ですので今回は私一人でお風呂に入れておかなければなりません。
あきのお風呂はこれで3回目ですが、初回は私一人で入れて苦労し、2回目は夫が手際よく対応。それ以降、お風呂は絶対2人体制でと思っていたのに、夫に協力して貰える機会を逸してしまい、今回はまた私一人でお風呂となりました。
前回の教訓。百均ペット用ドライタオルでまずはよく拭く。ドアイヤーは狭い脱衣場で閉じ込めて。無理に捕まえて乾かそうとせず、逃げ回るあきにドライヤーの風を当てて乾かす。
この3つを念頭に、あきに声をかけます。
「あきちゃん、お風呂入ろうか!」
いまいち分かっていないあきを連れて、お風呂場へ。
ここまでは上手くついて来ました。
「あきちゃん、お風呂入ろう!ね!」
すると、何かを思い出したように後退り。。。
あ!!逃げた!!!
お風呂3回目にして、遂にあきは「お風呂」を覚えてしまったようです。あっという間に玄関まで逃走。逃げすぎですよ、あきちゃん。でも、玄関は安全じゃなくて扉があるから簡単に追い詰められるんですよ。ふふふ。捕まえますよ!
あっという間に抱えて連れ戻しに成功。
「あきちゃん、ほら、お風呂。怖くないよ?あき、掃除してる時よく見にきてるでしょ?」
あきはまだ洗い場には入ろうとせず、脱衣場を点検。床の匂いを嗅いでいます。
クンクンやっているうちに、しれっと脱衣所のドアを閉めて閉じ込めました。これでもう逃げられません。
そして、まんまと洗い場への誘導に成功。
「あきちゃん、お風呂で綺麗綺麗しようね!」
お湯の栓をひねり、お風呂場にシャワーの音が響きます。
これは、やっぱり例のアレか!!と思っているあきはドアの前に移動して完全に逃げ腰です。
「あきちゃん、こっちおいで!大丈夫よ。怖くない、怖くない。ほら、温かくて気持ちいよ~」
両足で踏ん張ってシャワーから逃げようとしていますが、床のタイルは残念ながら滑るので、あっという間に私の前に移動完了。犬のシャワーの場合、お湯の温度は35度程度のぬるま湯です。自分の体温程度のお湯を使って、あきの全身を濡らしていきます。
毛は深いとはいえ、まだまだ子供で短毛のあきはあっという間に全身びしょびしょになりました。
『濡れてる。。。。濡らされた。。。気持ち悪い。。。』
全身濡らされてちょっと大人しくなりました。諦めたのでしょうか。
ちょっと余裕が出て来たのか口をぺろり。
「あれ?あきちゃん、お顔濡れてた?」
濡れた毛は舐めたいようです。これは本能ですね。
全身濡れてちょっと全体にしぼんでしまいました。こうしてみると、なんだかしょぼくれてますね。若干下がり眉にも見えます。
「あきちゃん、困った顔してるね。大丈夫よ〜」
シャンプー液を両手に広げて泡だて、あきの全身につけて行きます。一人お風呂のため、シャンプー中の画像は無しですが、背中、お尻、お腹と身体中くまなくシャンプーを泡だてて行きます。一番苦労するのは耳と顔です。今回も泡が入ってはいけないので慎重にお湯で洗って行きます。
どうにか洗い終わり、お湯でシャンプーを流します。
前回は壁に逃げたあきですが、今回は体が大きくなって届くようになったせいか湯船にしがみつき始めました。
「あきちゃん、大丈夫よ!ほら、気持ちいでしょ?」
『・・・・・早く出してよ』
尻尾が内側に巻いています。相当我慢してますね。
「あきちゃん、もうちょっとだから頑張ろう。ほら、プルプルして!プルプルよ~」
今回も全くプルプルする気配無し!!!
洗うまではいつもまあ、簡単なのですが、ここからが問題です。
「あきちゃん、ほら、プルプル~」
洗い場から脱衣所に出したら、絶対盛大にプルプルするのは分かっていますが、その後の惨状を考えるとここで引き下がるわけにはいきません。
あきちゃん、するまで出しませんからね!