柴犬あきとの生活 215

夏のお風呂

９ヶ月になったあきにとっては初めての夏。初夏から毛は抜け始め、私たち家族にとって初体験の「柴犬の換毛期」。噂には聞いていましたが、短毛なのにダブルコートの柴犬の抜けがは凄まじく、廊下にはあきの毛が塊で落ちている今日この頃。そして６月から顔の毛も抜け始め、いつの間にやら「眉毛犬」が誕生。そして体の毛も薄くなってきました。

「さ、あきちゃん。今日はお風呂入ろうか！」

お風呂場の中から夫が声をかけます。

「ほらあき！」

『・・・・』

何やら思いつめたような表情です。今後の展開がもうわかっているのでしょう。

「あきちゃーん！ほらおいで！」

私もお風呂場に入って彼女に呼びかけますが、この顔。

全く言う事を聞く気はないようです。でもそうはいかないのよ、あき。

逃げられないように、しっかりドアは閉めておきました。

「ほら、あきおいで！」

こうなった実力行使！で体を支えてお風呂場へ誘導。

「ほら、あきおいで！」

まだ諦めのつかないあきは夫にしがみついています。

「あき、ほらお風呂、気持ちいよ～？」

『嫌なの、出たいの！』

その要望は聞けないな、あきちゃん！という訳でシャワー開始！

手際よくあきを濡らして行きます。

「ほら、あき気持ちいね～」

あきちゃん、背中丸まってますよ？しかもドア近くのコーナーに入り込んで。

今、ひたすら我慢タイムですか？

抵抗は諦めたようで、すっかり大人しくなりました。

「ほらあき、綺麗になるね～」

シャンプーをつけてシャカシャカ。

あ～「かゆいところはないですか？」って聞きたいこの姿！

手際よくすすぎに入りました。

雨のように降り注ぐお湯。そして耐えるあき！

そして出来上がったのは、柴っぽくないこの姿。

「あきちゃん、ほらプルプルして！！」

このプルプルがお風呂場ではなかなかできないんですよね～。

そして脱衣場に出た途端、プルプルの嵐になるんです。はぁ。。。

いくら言ってもプルプルしてくれないので、仕方なく脱衣所へのドアを開けると

出た瞬間からプルプルの嵐！！！

それがひとしきり終わると、今度は床に置いておいたあき用のバスタオルに自分で体を擦り付け始めました。

とにかく私たちにタオルで拭かれるより、自分で拭きたいようです。

「あきちゃん、頑張れ！タオルにもっと擦り付けて！」

もう必死でタオルに体を擦り付けます。

見てください、この姿！

完全にタオル相手に踊ってます！

今回はあきの協力もあり、短時間で乾かし作業は終了。本人もよく分かっているようで、ドアの前に座り込みました。

『もういいでしょ。出してくださいよ』

「あきちゃん、もう出る？」

そしてドアを開けた途端、興奮して部屋の中を駆ける駆ける！

父の部屋に飛び込んだところを見ると、

『こんなことされた！お風呂入れられた！！』

って言いつけに行ったようです（笑）

「あきちゃん、氷食べる？」

お風呂でさぞかし喉が渇いていたのでしょう。最近お気に入りの氷を食べに飛んできました。

必死に氷を舐めています。

「あき、美味しいね！よかったね！」

氷で少し落ち着いたあきが、おすわりして顔をあげました。

おや？何でしょう。この柴犬感の薄さは・・・（笑）

すっかり全身の毛が抜けて、耳はさらに大きく見え、眉毛はくっきり。もともときつね顔ですが、さらに顔が長く見えます。

「あきちゃん、随分スリムになったね～」

この毛の短さ。このスリム感。完全夏仕様ですよ、あき。

そして、ドライヤーで変にブローされちゃったのか、顔の横の毛がピンピンと立っています。

こんな柴犬みたことない！！みたいになってるよ、あきちゃん！！

勝手にサマーカットになっちゃってもう。

でもま、いっか。これはこれで可愛いかもね！！（笑）