柴犬あきとの生活 172
階段の上の文句言い その1
あきが2階への階段に上れるようになって10日以上の時間が経過しました。気づくと2階に居るあき。すっかり「上ること」が彼女の「レクリエーション」になっています。
今もまた、勝手に一人で2階に上がって私たちを眺めています。
私たちの目を盗んでは一人で2階に上がり、でも自力で下りられないのでじーっと私たちが気づいてやって来るまで待っているのです。
随分前からあきは待っていたようで、既にちょっとスネ気味のようです。
「あきちゃん、下りといで」
「ワン、ワオーン!!」
『下りられないんだもん!』と『みんな来るの遅いよ!!』がどうやら混ざっています。
「ワン!ワンワン!」
「何あれ。めっちゃ文句言ってる」
「ほら、あきちゃん、下りなさい!」
散々文句を言いながら伏せました。
じーっ
「ほら、あきちゃん。見てないで下りて!」
「ワッワッ」
「自分で上がったんでしょ?誰も頼んでないのに!あき!!」
文句を言うあきにこっちも文句で返します。
あきが立ち上がりました。
「ほら、あきちゃん!」
ものすごーく物言いたげな顔でこっちを見ています。
左右に揺れて、地団駄を踏むような動きを見せた後、再び伏せました。
視線は私たちから全く外しません。不服そうです。
「あきちゃん。迎えに行かないよ?ほら、自分で下りて来なさい!」
粘っても私たちが動かないので、焦れてまた立ち上がりました。
「ワン、ワン!ワンワン!!」
「アウーッ!!アウアウ!!」
また遠吠え。もう!!
「あき、うるさいよ!!コラ!!」
怒られて不意に黙り込みました。でもすぐに・・・
「アウーッ!!」
「アウアウ、アウアウアウアウ!!!」
それはそれは長い文句を言っています!!!
「アウーッ、アウアウアウ、ワワワワ」
もううるさい!!
「ワウーッ!!ワワワワ」
全くも、この子は!!どれだけ文句言いなの!!!
「ワッ、ワッ!!」
「ワンワン、ワンワンワン!!」
はぁ。。。『もう!下りたい、下ろして、なんで抱っこで下ろしてくれないの!』
の嵐です。勝手に上がっておいてからに!!
そして不意に伏せる!
耳だけぴょこんと出てます。
そして、どうしても私たちが気になるので顔をぴょこん。
文句を言うだけ言って、どうやら私たちを待つつもりのようです。
流石に夫が動き出しました。
「あき、下りられないなら上っちゃダメでしょう」
やって来た夫をじっと見ています。
なんかチラッと見える前足が可愛いんですけど!
「あきちゃん、ほらおいで!」
喜んですぐに立ち上がると思いきや。なぜか階段のヘリに顎をおいて見つめるばかり。
何だろう、この『行きたくない~』みたいな反応。
一体何が不服なんだ!!!
「あき、下りないの?じゃあ、もうそこに居なさい!」
流石の夫もあきの態度を見て放置を決定。
あきを回収せず階段を下り始めます。すると・・・
「ワンワン!!」
『え!!なんで!!迎えに来てくれたんじゃないの!!』
とばかりまた文句が始まりました!」
そして遠吠え。
そして吠える。でも、何であなた伏せたまま文句言ってるの?
横着じゃないかしら💢
「あき、うるさい!あきが下りなかったんでしょ?」
質問にはクッと首をかしげます。
ああ、また前足の肉球が!!!困った子だけど可愛いっ!!
そして再び遠吠え。
「アウーッ!!!」
「あき!文句言わない!!」
そこでまた黙ります。
「迎えに来てもらったのに、下りたくないって言ったのあきだからね!」
「ワンワン!ワンワンワンワン」
『だって、抱っこしてくれるって思ってたんだもん!すぐに下りちゃうって思わなかったんだもん!』
「あきちゃん!もう、文句言わない!」
「アウーッ!!」
何、この不毛なやりとり!!
再び夫が迎えに階段を上がり始めました。
「ほら、あきちゃん、下りよう!」
今度こそあきは大人しく抱っこされるのか?
我々はあきに付き合って、もう何分階段にいるのか。全くもう、この文句言いな子は手がかかります!!!