柴犬あきとの生活 153

みんなでお花見

週末。夫が休みなので、家の近くの公園へあきと我々２人でお花見に出かけました。ソメイヨシノに続いて、八重桜も満開を迎えています。

春は桜だけでなく、一気に花が開く時期です。木蓮も美しく咲きました。

綺麗だね～と話す二人の足元で、今日もあきはマイペースに草むらをクンクン。

一生懸命匂いを嗅いでいます。あきちゃん、楽しい？楽しいね。花より他の犬のサインに夢中なのよね。

桜とあきの写真を取りたいのですが、あきは全く顔を上げず草の匂いをひたすら確認中です。

柴犬と桜って絵的に良いと思うので、ぜひ撮りたいのですが。。。

「あきちゃん、こっち向いて！！あき～！！」

苦労の末やっと撮れたのがこのショット！

散歩で体温が上がったせいで、長い舌がてろ～んと出てますが、まあ良しとしましょう！

そして再び草の匂いチェックに戻ります。

眉間に皺を寄せて、難しい顔をして嗅いでいます。そんな真剣に「調査中！」みたいな顔して。あき、あなた刑事さんですか？

「あきちゃん、楽しい？」

公園の歩道には、桜の影が写っています。

陰からも分かるように、桜は満開です。

歩いていくと、長い階段に出ました。コンクリートで出来た、我が家のものより幅が広い階段です。

「あきちゃん、下りるよ？」

と、ここであきの歩みが止まりました。

「あきちゃん？どうした？怖いの？」

じっと階段を見つめるあき。下りられる？無理？出来る？出来ない？と検証中でしょうか。

地面の匂いを嗅ぎ始めました。あき、匂いは関係ないと思うよ？

「あき、下りるよ？」

するとあらぬ方向を見ました。うーん。やっぱり怖いのかしら。

おや、漸く下りる気になったようです。

一歩一歩慎重に歩みを進めます。

「あきちゃん、大丈夫よ！」

家の階段よりも幅が広いく緩やかな階段を慎重に、慎重に下りて行きます。

長い長い階段を、そろそろ、そろそろと下りるあき。

途中の踊り場までたどり着きました。

すると、下からおばあさんと小さな女の子が階段を上ってきました。小さな女の子もあきと同じように階段に手をついて這うように上がってきます。そんな女の子をあきは眺めています。

「こんにちは～」

挨拶を交わしながらすれ違います。女の子もあきも、階段にまだ慣れていない者同士が階段の中腹で出会いました。二人とも頑張れ！！

途中まで下りたあきは度胸がついてきたようで、スタスタと下り始めました。

軽やかな足取りです♪

余裕が出てきて匂いを嗅いでみたり。

そして無事地面に到着！

「あきちゃん、下りられたね！！」

『あんなの、軽いもんですよ？』

その後公園で遊んだ後、また同じ階段へ戻って来ました。

家の階段は上れませんが、さっき下りた階段なら大丈夫かな？

「あき！軽やかに上るじゃないの！」

すっかり階段に慣れたようです。

流石に体が熱くなって舌が出ていますが、足取りは軽やかです。

そして無事頂上に到着！

『どうってことないさ』

とでも言うように、スタスタと散歩を続けるあきの後ろ姿を見ながら、これはもしかすると、案外近いうちに家の階段もクリアするのでは？と思った私なのでした。