柴犬あきとの生活 173
階段の上の文句言い その2
階段を上り、怖くて下りられないと騒ぎ、一度迎えに来てくれたのに下りたくないとゴネてみて、また騒いで迎えに来てもらったあき。
今度こそ迎えに行った夫に抱っこされて下りて来るはずです。
「ほら、あきちゃんおいで!」
待ち構えていたお迎えが来ました。さ、あき、早く抱っこされなさい!
と、ここで予想外の展開。いえ、半分ぐらいは予想していた展開に。
「アウーッ!!アウアウアウアウ!」
再び遠吠え!
「もう、あきちゃん!ほらおいでって!」
『嫌よ!!』
何、この反抗的な表情!!
「ほら、あき早く!」
ちょっと首をかしげて居ますが、言われていることは絶対に分かっているはずです。
そして、何と
ツーン!!
「あき!ほら早く!」
「ワンワン、ワンワンワンワン!!」
『嫌よ、下りないったら下りないの!!』
『嫌だもん、下りないもん』
伏せたよ!!この子!!
何を拗ねてるの?あきちゃん。
「こんな子はもう知らないよ」
トントンと夫が階段を下りて来ました。
「あきちゃん、もうバイバイだわ」
我儘な子は放置に限ります。
「そこに居なさい」
パチン!
より一層の孤独を味あわせて上げるべく、階段の電気も消して立ち去ります(笑)
さあ、電気も消されて一人になって、少しは懲りたかしら。少し経ってからそっと階段を覗きに行きます。
おや?チャレンジしていますよ?
そーっと前足を下ろそうとしています。
そろそろ、そろそろ一歩を踏み出そうとしています。ふふふ。頑張ってますよ。
やっと一歩踏み出しました。
今や自力でどうにかするしかないもんね、あきちゃん。
1段目に両前脚が乗りましたが、そこから動けないようです。
固まってる、固まってる。あ!私に気づいた!!
まずった!!また戻ろうと考え始めてしまいました!!
ああ、もう!頑張ろうとしてたのに、バックしようとしてます!!
2段目に下りる気はもうなさそうです。
匂いを嗅いでも何にもならないよ?あき。
じーっとこっちを見始めました。これはもう、また頼って来るつもりです。
『怖いもん。怖いんだもん。頑張ったもん。1段下りたもん』
『だから、戻ってもいいんだもん!』
あ~あ。また2階に戻ってしまいました。
『ねえ、迎えに来てくれるんでしょ?』
期待を込めた目でこちらを見ています。
「ワン!ワンワン!」
吠え始めました。もう!!
「アウー!!!アウアウアウアウ!!」
「あきちゃん、自分で下りて来なさい!」
「アウ!!ワンワン!ワンワン!」
そして、緊張していたからでしょう。
ここで大きなあくびが!!
「ファ〜ァ!!!」
ああ、もうこれはダメだ。
「あき、情けないなぁ」
ここで完全待ちモードの伏せに入りました。
「あき、ほらもう!」
再び夫が階段を上ります。
階段の上ではあきが大人しく待っています。どうやら今度は抱っこを本気で待っているようです。
「あきちゃん!」
じっと待っています。
内心は『やっと来てくれた!!』なんでしょうね、きっと。
もう、素直じゃないんだから!
そして捕獲。
姫抱っこで撤収。
ぐずったダメダメあきが漸く1階に下りて来ました。全くめんどくさいったら!!
「あきちゃん、自分で下りられない子は上がっちゃダメよ!」
まだまだこのやり取りは続きそうです。はぁ。。。。