柴犬あきとの生活 152
階段が上れない!!
日中、基本的にあきは私のフォロワーです。いえ、正直に言いましょう。ほぼ、ほぼストーカーです!!
ですが、彼女が唯一ついて来られない場所があります。それは2階。。。
我が家の2階に行くには階段があり、その階段がいまだに上れないのです。
私にすれば、まだ「聖域」が守られている気分で、どれだけじゃれついて足にまとわりついて来ていても、階段さえ上ればそこであきはストップ。ふふん、とほくそ笑みながら自室へ移動するのですが(笑)あきはというと、もうこの階段が上ってみたくて仕方ない!!だけど怖い!!!という心の中で葛藤する毎日なのです。
という訳で、今日もまた階段の下から私を見上げています。
「あきちゃん、どうした?」
とあえて聞いて見ます。ちょっと意地悪ですが(笑)
聞かれたあきは取りあえず1段目に手を掛けています。
「あきちゃん、上っておいで?」
そう言われて、2段目に手をかけるあき。
両手を2段目にかけています。
おや?頑張って上って来るのでしょうか?
頑張れ、あき!!
3段目に片足をのせました。
そして両手が3段目に!でもね、あきちゃん。あなたの後ろ足、まだ床の上ですよ?
それは階段を上ってるんじゃなくて、背伸びして両手を3段目にかけてるだけになってるね。どうやら頑張って背伸びしていたので、また2段目に後退します。
「あきちゃん、頑張れ!」
私の側に来たいのは山々なのでしょうが、階段を上る勇気はなかなか湧いて来ないようです。
「あきちゃん、怖くないよ。おいで!」
キュッと小首をかしげます。
かわいい!!けど、私には何もできないよ?
そして再度チャレンジ。3段目の壁が越えられのか?
頑張れ!頑張れあき!!
あき、だから床から後ろ足を離して1段目に上げるんだ!!
そして、また背伸びモードに。。。
「あきちゃん、あなた背伸びしてるだけじゃ、3段目までしか来られないよ?」
「ワン!!ワンワン!」
遂に業を煮やしてあきが吠えました。
「あきちゃん、鳴いてもだめ!!頑張れ!!」
「アウアウ!!!」
「あきちゃん、頑張って!!」
「ワウワウ、アウー」
完全に文句言ってるモードになりました。
「あき、自分で頑張れ!!!」
騒いでも何もしてくれないとわかったのか、また再度チャレンジ。
と、思いきや座り込みました。
何やら考えています。
現在、私とあきとの距離はこんな感じ。あきは階段のはるか下です。
「ほら、おいで!あきちゃん!」
ちょっと頑張ってます!
そうそう、上っておいで!!
と、また心が折れたようで
「ワン!!」
「アウーッ」
「アウーッ!!!」
遠吠え??
「ワッワッワッワッ!」
散々文句を言った挙句、あれ?あきちゃんどこへ?!
もういいもん!とばかりフェイドアウト。
ああ。今日もまた上れなかったか。。。
完全にあきが姿を消しました。ま、いいか。上で用事を済ましてこよう。
と思った瞬間、階段の手すりの陰から感じる視線。
「あれ?誰かな?あれ?あきちゃんかな?」
「自分で階段上がれない子は2階に来られないね~」
あきが階段をクリアできる日は一体いつになるのでしょうか。
まあ、頑張ってよ、あきちゃん!