柴犬あきとの生活 177
昨日は出来たのに!!
あきがまた一人で2階に上がっています。
「あきちゃん?」
呼ばれて部屋から顔を出しました。
「あきちゃん、なんで一人で2階にいるの?下りといで」
「ほら、あきちゃん下りてきなさい!」
じっとこっちを見ています。
昨日階段を下りられたので、もう大丈夫でしょう。ほら、下りようとしています。
ところが、なぜか足が動かない。。。なぜ?
「あきちゃん、ほら、下りられるでしょう。おいで!」
と、ここで意外な展開に。
「アウーッ!!!」
えーっ!!!昨日は下りたのにまた怖がってる!!!
「あきちゃん、昨日下りられたでしょ。ほら、おいで!」
完全に自力移動を諦めて伏せてしまいました。
うーん。何だろう。この反応。昨日は散歩に目が眩んで恐怖心が飛んでたとか?
「あき、自分で上ったんでしょう?自分で上ったら自分で下りないと!」
「アウー!!アウアウアウ!」
まさかの遠吠え
「あき!昨日下りられたよ。絶対できるって!!」
昨日出来たのはマグレだったとでも?
「あき、下りておいで!」
『出来ないもん』
すがるような目でこっちを見ています。
「あきちゃん。下りられるよ、昨日出来たもん!」
用心深い顔つきで立ち上がりました。
そしてやっぱり無理!と思ったようで
「アウーッ!!アウアウ!!」
また吠えました。昨日でこの不毛なやりとりは終わったと喜んでいたのに!!
パッと伏せて耳だけピョコンと出しています。
「あき、自分で上ったんだから自分で下りなさい」
ここで甘やかしては!とこちらも粘ります
「アウアウアウアウアウアウアウアウ」
あきお得意の文句が始まりました。
「文句言わないの!下りなさい!」
ここでまたパッと隠れました。
そして何を思ったか部屋に移動。
「あき、部屋に入ってもダメだよ!」
しばらく待っても誰も迎えにこないとわかったようで、ひょっこり部屋から顔を出します。
待ってくれてるか心配になったようです。
「あきちゃん、ほら自分で下りて!」
『待ってるのに、来てくれないの?』
首を傾げても行きません!!
「ほら、おいで!」
ようやく階段の縁に手をかけました。
と思ったらまた伏せた!
「ワワワワ、ワワワッ!!」
「吠えてもダメよ。自分で下りなさい!」
心なしか、ふくれているような顔に見えるんですけど(笑)
「あきちゃん。抱っこなしよ。下りられるでしょう」
本当に迎えに来てくれないとわかったようで、ちょっとキリッとした顔になりました。あき、頑張れ!
「そうそう、あき、ほら下りられるでしょう?」
が、しかし!
なぜそこで踏みとどまっちゃうかな!!
「ワンワン!ワンワン!」
「ウーッ!!!」
「ワッワッ、アウー!!」
「吠えないの!文句言わないの!自分で上がったの、あきは!!」
そして遂に緊張のあまり大あくびが出ました。
はぁ。。。怖いんだ。本当に。もうダメですね。
遂に私が折れて階段を上って行きます。そんな私を見つめています。
『やっと来てくれた~』
「あきちゃん、昨日下りられたのにどうしたの!」
「アウーッ!!アウアウアウアウ!!」
ここでまさかの抗議(笑)
もっと早く迎えに来いって?もう、この子は!!
「ほら、あき。自分で下りてごらん」
全く動かないあきの顔を撫でて見ます。
「ほら、出来るよ。あき、一緒に下りようね」
励まされてやっと一歩踏み出した!
と思ったら、また戻った!
ああ。今日はもうダメみたいです。
この後、下りられなかった頃に時間を巻き戻された気分で、あきを抱っこして階段から下ろしました。
なかなか、一筋縄では行きません!!!