柴犬あきとの生活 175
元気過ぎて大変です
階段下りをクリアしたあきを連れていつものお散歩コースへ。相変らずあきはアスファルトの道以外を歩きたがり、今日も草原狙いです。
何に反応しているのか。立ち止まって何かを見始めました。
次の瞬間、クローバーの中へジャンプ!
私には見えていませんが、バッタでもいたのでしょう。猟犬らしく動くものには飛びかかるという本能が抑えられません!
一体何が居たのか分からないうちに狩は失敗に終わったようで、歩き出しました。
この「散歩中に突然何かを追いかける」は中々大変で、ぼーっと歩いていると突然ぐいっと引っ張られてバランスを崩すこともしばしば。小さいくせにあきは全身筋肉かと思う力強さです。
本人は何事もなかったかのようにクンクン、匂い確認に夢中です。
あちこちで花が咲いている公園を進んで行くと、今度はモンシロチョウに出会いました。(赤丸の中にいます)
あきはまだ気づいていませんが、これはまた狩が始まる予感。。。
ああ、やっぱり見つけてしまいました。真剣に蝶々を見つめています。
相手には通じてないと思いますが、なぜか若干差し足抜き足忍び足。
そろそろと近づいていきます。蝶々はのんびり草の上に止まっています。
逃げて!!!と蝶々に言いたい!!捕まえた後が怖いっ!!
と、ここで無事蝶々は飛び立ち、あきは空振りだったのに、一度は口をパクン!とやって見せました。
「あきちゃん、蝶々行っちゃったよ?」
実際にはパクッ!と行かなくて良かったです。捕食はやめてっ!!
蝶々との遭遇。その直後。今度は2羽の小鳥が草原で何やらついばんでいました。
それをまた見つけてしまったあき。ああ、嫌な予感。。。
思った通り鳥に直進して行きます。
あ!あきが駆け出した!!でも私がリードを握っているので彼女のダッシュはリードに阻止され鳥に届かない!!
その瞬間鳥たちは飛び立ちました。
言ってみれば、「紐付き犬」なので鳥を逃しましたが、もし紐がなく自由に動けていたら鳥を仕留めているかもしれません。それぐらいのダッシュ力です。
あっちで蝶々。こっちで小鳥。猟犬本能が刺激されまくりです。
そんな力いっぱいに引っ張るあきを制するこっちは疲れ気味。
そうこうしているうちに、先輩犬Sちゃんの家の近くにやって来ました。
ダッシュを繰り返したあきは体温が上がっているようで舌が出ています。
そして次の瞬間またダッシュ!
Sちゃんのいる庭の壁にへばりつく!!
へばりついたまま、ジャンプ!
何度も何度もぴょんぴょん飛んでます。
そんなあきの頭の上でSちゃんは左右にうろうろ。流石にこれだけ猛烈アピールをされたら無視はできませんよね。
しばらくのち、あきは壁から離れて草原へ。
「今日はもういいの?」
と思ったら、なんのことはない。壁を駆け上がりたいあきは、助走をつければなんとかなる!と思ったので一旦離れただけでした。勢いをつけてダッシュします!
飛んだっ!!
当然ながら壁を駆けあがれるわけはなく。
はい、落ちた!
懲りずにまた助走をつけて
飛んだ!
はい、落ちた!
そんなあきをSちゃんが上から見下ろしています。
きっと「この子毎回何やってんだろう」って思ってるんでしょうね。
「あきちゃん、もう行こう!」
嫌がるあきをどうにかSちゃんから引き離します。
日々運動能力が向上しているあきは散歩が楽しくて仕方ないらしく、今日も帰り道に入ったと気づいた途端、道に座り込んで動かなくなってしまいました。うーん。普通の散歩では満足しないのか。こうなるともう、テコでも動きません。
歩いているだけでは満足できず駆けっこがしたいみたいだし、仕方がないので近くの広場に連れて行くことに。
「あきちゃん、走ろっか!」
本当はリードを離して自由に走り回りたいのでしょうけど、それは出来ません。
仕方なく私がリードを握ったまま、あきと50mダッシュ!
「ほら、あき行くよ!走れ!!」
最初はえ?って顔をしたあきも直ぐに何をするのか把握し、両耳を後ろに倒してダッシュを始めます。あっという間に追い抜かれ、あきを私が必死で追う展開になります。あきは走れるのがとっても嬉しそうで、全身で楽しい!と言っています。
「あきちゃん、ストップ!」
広場の端まで来たのでここで一旦止まります。思いっきりダッシュできたあきは興奮覚めやらぬ感じで私に飛びついて来ます。
「あきちゃん、楽しい?じゃあ、さっきのところまでもう一度走ろっか!」
またダッシュ!さほど若くはない私にとって全速力ダッシュ2本は大概キツイですが(苦笑)あきの運動量が足りない以上仕方ありません。もともと短距離は得意だったので結構まだ走れるなぁと思いながらあきの背中を追いかけます。
流石に2本走ってあきも満足したようで、ハアハア言ってこっちを見ています。
「あきちゃん、楽しかった?疲れた?」
長い舌が出て来ました。洗い呼吸になると頬が上がり、目の下がくぼんでクマが出たように見えます。
「あき、これでご満足いただけました?」
ここで大あくび!
ようやく帰る気になってくれました。
しかし、毎回短距離競争付きの散歩は正直こちらが疲れてしまいます。
何か良い方法はないかしらと夫と話し合うことに。そして、後日ある物を購入することになったのでした。