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「うれたの」へようこそ。このブログは柴犬あきとの生活を始めた筆者の日々の「嬉し」「楽し」のNoteです。あきとの生活、食、旅、アート、音楽、本、映画などをご紹介していきます。※記事URL変更に伴いNot Found表示が出る場合があります。お手数ですが、最新記事のカテゴリーをクリックして探して見てください!

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uretano雑記帳 その24

犬は音楽を聴く

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我が家の2代目の犬、シェルティのナナは私がピアノを弾く時には、基本的に低音部の鍵盤の真下にやってきて伏せてピアノの音を聞いていました。

何でそんなに近くにやって来るのか不思議なぐらい、彼女の定位位置は鍵盤の下。子犬の頃には、ペダルを踏む私の足の甲に顎を置き、ペダルを踏んでも上げても置きっぱなしの顎がかくん、かくんと上下していたものです。彼女は顎が上下しても動かず、私の足と一緒に動きながら目をつぶっていました。

「ナナ、ピアノ好き?」

と聞くとじっとこちらを見つめるナナ。ピアノが始まったら邪魔しちゃいけないと思っているようで、大人しくピアノの下で寝てるのがいつもの光景でした。

 

ところが、この「邪魔しちゃいけない」はピアノに限られた事で、専攻がピアノだった私がそれ以外の練習をする時、そのルールは見事に破られます。

副科の声楽の練習をしようものなら、立って練習している私の手に飛びかかり、

『ねえ、遊ぼうよ~。ねえってば!』

とじゃれて来る。

「ナナ、ダメよ。練習してるの!」

と言っても

『ねえ、遊ぼうよ~』

とじゃれつくばかり。うーむ。。。何故彼女に専門かどうかが分かるのか?(別にそこ関係ないから)

それとも私の歌が聞くに耐えなかったのか(笑)とにかくピアノの時とは全く違う反応を示していました。

 

それが顕著に出たのは、学校で借りてきたヴァイオリンを弾いた時でした。

初めてヴァイオリンを弾く人の音、皆さん想像できますか?それはもう、キキー、ギギーと酷い有様。弾いている本人でも耳が。。。。と思う状況で、聴覚が人の何倍も発達した犬には、それはそれは堪え難かったのでしょう。

「ギギー」

と音がした途端、ナナ立ち上がって私の腰に両手を回し

『やめて!!!やめてやめて!!!それはない!!!』

それはもう必死で飛びかかり、実力行使で音をやめさせようとしていました。

「ナナ、これ嫌?耐えられない?」

と言いながらまたちょっと弾くと

『だからやめて!!!それだけはやめて!!!』

と私にしがみつきっぱなしに(笑)

 

という訳で、ナナが楽しんでくれているのはとにかくピアノだけでした。ピアノは本当に大人しく聴いていたものです。

 

さて、3代目の柴犬あきはどうかというと。

まず子犬の頃は

『遊んでよ、遊んでってば!!!』

とピアノを弾いている私に飛びついてぴょんぴょん。ボールを持ってきたり、おもちゃをもってきたり、挙げ句の果てには腕に手をかけて来る、という状態で練習どころではありませんでした。これは困るなぁ~と思っていましたが、そのうち慣れてきたのか諦めてちょっと離れた場所で眠るように。よかったと胸を撫で下ろしたものです。

 

あきはピアノを聞いてはいるのだろうけど、そんなに反応はしていないんだろうなぁとその寝姿を見ながら思っていたのですが、ここにきて意外な展開があったのです!

 

それは、今年の3月にある演奏会用にファリャの曲を練習し始めてから突然始りました。

「歌」というゆったりとした曲を弾いているときには特に反応はないのですが、「火祭りの踊り」を弾いた時にそれは起こりました。

 

この曲は浅田真央さんが使っていた「リチュアルダンス」です。曲が始まったときはそばにいるな、ぐらいのあき。曲が進むうちに、ピアノの下に潜り込み、曲が盛り上がる頃から

「ウー、ウー。ワン!」

と騒ぎはじめました。私から彼女は見えないので、たまたま窓から散歩中の犬でも見て吠えているのだろうと思っていたのですが

「アウー、ウー、ウー・・・・・ワワン!」

あれ?これってなんか違うような。吠えているというより。。。。

そして最後の盛り上がりに入ったところ、私のところまでやってきて

「アウー、ウウー」

弾きながら思わずあきの顔を見てしまいます。

そして最後の和音の連打に至っては

「ワン!アウー!ワン!アウー!!」

えーっ!!!!!あき、もしかして歌ってる?!

そしてラスト。急降下するように音が下がり、ダン!と和音でしめた時、あきが私の顔を見ながら

「ワン!」

な、何と!!!!今、あきとセッションしちゃった?!

「あきちゃん!!!!あなた今歌ってた。歌ってたよね?」

思わずしゃがみこんであきをホールドしてしまいます。

 

でも待って。偶然かもしれないから。とその時は自分の思い込みかもしれないと思う事に。

そして翌日。するとまた火祭りの踊りがはじまると、何だか喋るようにぶつぶつ。

ああ。また何か反応してる。何かしゃべってる。

そして曲が盛り上がる頃。

「ワン!ウーワン!」

ああ、また鳴き出した!!!!

盛り上がるにつれあきも盛り上がる!

「アウーッ、アアー、ウー」

弾きながらその様子がおかしくて笑いが止まりません。

「アウー!!!」

ああ、これはもう完全に歌ってるつもりになってる!!!

そして今日もまた最後の和音で、私の顔を見ながら

「ワン!!!」

あ~これ彼女的にはもう完全にセッションじゃない!!!

その様子がおかしくて笑いながらまたあきをぐちゃぐちゃに撫でまわします。

 

どうやら、1番反応するのは「火祭りの踊り」。次にちょっと歌っちゃうのは「三角帽子」の「粉屋の踊り」これも畳み掛けるような曲になっています。

 

さて、ここで困ったことが。あきがあまりに反応して歌うので練習がちょっとしずらい。盛り上がる頃絶好調で吠えるので、自分の音がちょっと聴き取りにくい。

うーん。でもどうしようもないしなぁ。と思いながらその翌日も練習。

すると、その日からまた新展開が。

 

今までは私のそばで歌ってましたが、あきは離れた場所で歌い始めたのです。それは、駐車場が見える庭に面した窓際、ピアノの下。しかも庭に向かってきちんとお座りして

「アウー、アウウー、ワン!ワンワン!」

弾きながら様子をチラチラ見て、弾き終わってから近寄ってみると、彼女はきちんと礼儀正しくお座りしたまま。その姿勢で曲に合わせて歌っているのです。

「あきちゃん、何でそんなお座りして歌ってるの?」

はぁ~面白い事が始まっちゃったなぁ。きちんとお座りしてお行儀よく歌っているのです。その翌日もまた、きちんと庭に向かってお座りしてワンワン。

ファリャの曲には犬の高揚させる響きがあるのでしょうか。今まではこんな事なかったのに。

 

あきが来てから彼女の前で弾いたのは、バッハ、ショパン、プーランク、ドビュッシー等でした。このあたりでは全く反応しないのですが、とにかくファリャ。それも火祭りの踊り。この曲は完全に!彼女のツボのようです。

 

テレビでよく、歌う犬の動画を見ていましたが、まさかうちの子が歌うようになるとは!!!音程はさっぱりなので歌とは言えないかもしれませんが、本人は歌ってるつもりなのだと思います。

 

今までも、え?こんな事するの?出来るの?と私をびっくりさせて来たあき。これからもまた彼女の動向に目が離せません(笑)

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