柴犬あきとの生活 192
自由過ぎる
あきが、夫の座椅子を占拠しています。最近、だれかが席を立つと必ずそこに座るようになりました。
「あき、ほらどいて!」
席に戻って来た夫が声をかけても全く動じず座ったままのあき。
「ほら、そこあきの席じゃ無いでしょ?どきなさい!」
余りに退かないので座椅子の座面を持って左右に揺らして見ます。
でも、怖がるどころか姿勢を低くして必死に揺れに耐えています。
なぜそこで頑張る?
揺らし作戦はあえなく失敗。
「ほら、あきちゃん、どいてよ~」
今度は占拠作戦に出ました。あきが座っている座面に自分も腰掛けて少しずつ押し出します。
流石に今度は立ちました。
なんだろう、この「私の席」主張・・・
ところで、あきのケージ(ハウス)は障子の横に設置しています。先代犬のシェルティー「ナナ」も同じ場所にケージを置いていました。
子供の頃、歯の生え変わりの時期に、見事に!!障子を噛みまして、木枠が消えて無くなりました。完全に障子が一枚ダメになりました。
あきもやるかな~と思っていたのですが、意外にも!賢く(笑)障子は無傷。予想外の展開に、おかしいな~全く無傷とか有り得ないんだけどと思っていたら、やっぱり始まりました。
見事にビリビリです。
「あき!これ何!!!💢」
予想通りとはいえ、一応怒っておかねば。
おや、障子越しにこっちを見ています。
「あき、誰これ、破いたのだれ!!」
『・・・・・・』
「ビリビリにして!ダメでしょう!!」
すると、近くまで来て木枠から顔を出しました。
か、可愛いっ!!怒ってるけど、笑ってしまうっ💦
「あき、誰、破いたの!そこから顔出さないの!!」
「舌でてるよ!お手いらないし!!」
なぜ、ここでお手?これはあきの「ごめんなさい」なのでしょうか?
先代ナナの「ごめなさい」は、お座りしてお手とおかわりエンドレスでしたが。。。とりあえず、ビリビリにしてしまったので、対策を考えねばなりません。体が大きくなって障子に楽々届くようになったあき。今は2コマ破っただけですが、視界クリアーを目指してもっとビリビリやっていまうに違いありません。障子の木枠までやられたら張替えも出来なくなります。
「対策考えるわ~」
と言う夫に対策は任せる事に。
全く、やりたい放題だな、と思いながら廊下に出ると今度は・・・
父が廊下に干していた雑巾が床に散乱。これは間違いなく、あきです。
またやった💢と思い、あきを怒りに部屋に戻ろうとすると
すでに、
『あ、バレる!!』
と心配したあきが、扉の向こうからそっとこちらの様子を伺っていました。
確信犯!!
「あき、こっち来なさい!」
「誰これやったの?あき?あきでしょ!ダメって言ったよね?いつも言ってるよね?」
廊下の端からこちらを眺めています。
「全くもう。雑巾で遊ばないの!」
あきが簡単に落とせないようにバーに結びつけて行きます。
「分かった?ダメだからね!」
一応大人しく聞いているように見えますが、多分心の中はきっとこうです。
『あ、結んでる。あれ、簡単にほどけるんだよね。あとでまた来ようっと。むしろ、取れにくい方が燃える!!!』
自分のやりたいようにするあきの行動は、これからますます驚きの展開を見せることになったのでした。