柴犬あきとの生活 89
案外用心深いのです
基本的にあきは家の中を自由に歩き回っています。彼女のハウスがあるのはリビングですが、台所、洗面所、玄関、廊下、ドアが開いさえいれば自由に出たり入ったりしています。家中の床が彼女のベッドです。
がしかし!まだ一度も足を踏み入れたことのない場所があります。それは2階。
2階には私たち夫婦の部屋があります。しかし、その部屋に辿り着くには階段という壁があるのです!
今日も私を追いかけ続けているあきは、階段の下から2階にいる私を見上げいます。
ふふふ。ここまでは追いかけては来られまい!
とは言うものの、自分のサークルも越えてしまったあきの事。階段を上ってくるのは時間の問題でしょう。
「あきちゃん、怖いの?」
あきは未だ、1段目までしか足を掛けることができません。よしよし。でも本人はこちらに来たいらしく、キュンキュン、キュンキュン鳴いています。
まあ、自力で頑張ることだよ、あきちゃん!
あきは案外用心深いところがあり、階段が怖いのもそうですが、ボールで遊んでいてイレギュラーな所に入り込むともう怖くて取れなくなります。
と言うわけで、さっきまで絶好調でボールで遊んでいたのですが、今はこんな感じ。
困った顔をしています。
あ~あ。うなだれちゃって。
原因はこれです。
「あきちゃん、ボール挟まっちゃった?取れないの?」
いやいや、あきちゃん。見てるだけじゃなくて、ちょっとは自分で頑張ってみてもいいんじゃないかな?
あの。。。ご飯待ってるみたいな感じになってますけど。
首を傾げて可愛い!じゃなくて、ほら、頑張れあき!
「あきちゃん、取れないのかな?」
キュって首を傾げました。あ~もう、人に頼る子になっちゃってる!!!
あきちゃん、あなた完全に待ちの体制に入ってますね。
「あきちゃん。自分でちょっとは頑張らないとダメよ!」
仕方なく転がしてあげます。すると待ってましたとばかりに駆け寄るあき。
そんなに欲しかったんなら自分でちょっとは頑張ってみたらいいのに。
そして再び「投げて、投げて」が始まります。
あきちゃん、ちょっと困ったことがあったらすぐにこっちをみて訴える前に、もうそろそろ自分で頑張ってみることも始めてみませんか?(笑)