柴犬あきとの生活 142
猫っぽい犬
日本の童謡『雪』の歌詞に、「犬は喜び庭駈け回り 猫はこたつで丸くなる」という一節がありますが、うちの柴犬あきは真逆で!庭に出ては寒さに震え、こたつを見ると潜ります。
というわけで、今もこたつが何やらこんもりしています。
正面に回ってしばらく見ていると、こんな子が出てきました。
やっぱり潜っていたか!と思った途端、バッと飛び出してきました。
「あきちゃん。やっぱりここだったの」
こたつでほっかほかの子が出てきました。顔も体も長くなりました。
我が家の犬は、代々こたつ犬なので、まあここまでなら「うちの犬は猫っぽい」とは思わないのですが、あきにはもう一つ猫っぽいところがあります。
こたつから出てきたあきが一人遊びを始めました。
欲張りな彼女は一度に2つのおもちゃで遊びたい子です。
今も、ボールと三角形の噛み噛みおもちゃを一度に口に入れています。
この角度からだとボールだけに絞ったように見えますが
しっかり両方で遊ぼうとしています。
そして彼女は「口」と「手」両方で同時に遊びたい子なのです。
なので、口は噛み噛みおもちゃ。手はボールです。
口にしっかりおもちゃを咥えたまま、手の平でボールを転がして遊んでいます。
しかも横着なので、寝たまま!
手の平で上手にコロコロ。
この姿。猫っぽい!普通の犬は、ボールといえば、投げてもらって取ってきてまた投げてもらう、というのが主流だと思いますが、なぜかあきは手の平で転がすのがお気に入りなのです。
えい、えい、えい!と押して転がし、肉球をマッサージしているかのようなこの動き。
そして当然、ボールですから転がります。
漸く重い腰を上げてボールをあきがボールを追いかけます。
でも、ボールは家具と壁の間に入り込んでしまいました。今日は自力で取ろうと頑張っています。
結局手で掻き出したボールを転がしならバックで戻ってきました。口にはしっかりおもちゃを咥えています。口でボールを咥えた方が手っ取り早いのに、おもちゃを口から離したくないので手で転がしています。
今度はドリブルするようにボールを転がしますが、相変わらず口にはおもちゃ。
今度はボールを囲い込むも、口にはやっぱりしっかりおもちゃ。
ますます横着さを発揮して、寝転がって横になってボールをコロコロ。でもやっぱり口にはおもちゃ!
少し転がしすぎたので、急いで上体だけ起こしてボールをキャッチ。
でもやっぱり口にはおもちゃ!!!
この子、どんだけ噛み噛みおもちゃが好きなんでしょうか!!
ボールも相当好きらしく、飽きずに転がしています。
どうも転がらないと楽しくないらしく。えいえい、えいえい、とボールを攻撃。
猫はよくボールを転がして遊ぶ、手で遊ぶと聞きますが、ここまで前足を使って遊ぶ犬は見たことがありません。犬は普通遊ぶのは口でですよね?
手が器用なあきは、片手で転がすのに飽きると両手で挟んでみたり。
転がったボールを手でパシッ!と押さえてみたり。
この画像でお分かりになると思いますが、あきは手が器用な上に、指も長いのです。また転がして遊び始めました。
今日は自分の手の届く範囲で転がしていますが、時々彼女はわざと長く転がして、ボールの動きをじーっと眺めている時があります。まるで、ボールはどう動くものなのかを実験しているかのように。
「あきちゃん、楽しいの?ボール転がしてるけど、ずっと噛み噛みも離さないね」
口は犬で手は猫。そんな感じのあきは一人遊びも結構好きです。