柴犬あきとの生活 141
蟹との遭遇
我が家の父は、蟹好きです。冬になると「美味しい蟹が食べたい~食べたい~」と言い出します。なかなか彼が満足する蟹には出会えないらしく、今年こそは!と彼にとってのAmazon&楽天の我々夫婦に言いました。
「蟹を取り寄せてくれ!!!」
まあ、おこぼれに預かれるのなら!!!と早速購入手配をして届いた蟹。まずは水に浸けてください、というのでクーラーボックスに入れて水を張り、キッチンの床に置いたところ、こうなりました。
あきが、離れない!!!もともとあきは、何か新しいものを見ると、『何々?何なの?見せて、見せて!!!』となる好奇心旺盛な子です。私からは「知りたい子ちゃん」というニックネームも付けられています。
水に入れた蟹が浮かんでくるので、夫は気長にお箸で沈めているのですが。。。
そのお箸をあきがぺろり!
「あきちゃん!向こう行ってて!」
でも、またぺろり。
『ねえ、ねえ。これなあに?』
予想通り、蟹に興味津々です。
そして、初めて見るクーラーボックスの匂いもクンクン。
『ねえねえ。何してるの?さっきから』
「あきちゃん、ちょっと離れて!」
そして少し後退。さっきあきがめくったキッチンマットの上にしっかり乗っかっています。
遠ざけられたものの、やはり蟹が気になるあき。
再びにじり寄ります。
「ダメだって!あきちゃん、挟まれたら怖いよ!!」
実は、私。ワタリガニを何も考えずに洗っていまして、爪で指をギュッ!!!と挟まれて、流血!!!という経験をしたことがありまして。もう、何が怖いって、日本語が通じない相手に攻撃されること!!痛いと叫ぼうが、やめてと頼もうが、通じないので全く離してくれなかったんです!って相手は蟹なので当たり前ですが(笑)あのギザギザの切れないハサミで、ギュギュ!!ブスっ!血がだらだらって、最悪ですよ。怖すぎました。
その経験があるため、あきの鼻を守ってやらねば!と私は先ほどからあきを見守っているのです。
そんな親心はつゆ知らず。あきは蟹に近づきます。
「あき、危ないよ!!」
でもまた蟹に釘付け。
匂いを嗅ごうとしているようですが、あきちゃん。あなた蟹は危ないんだってば!
そして蟹から引き離されました。でも、また近寄ってしまいます。
「あき、ダメだよ!」
と言われたので、とりあえず後ろを振り返りますが。。。
やっぱり気になる。
「あきちゃん、こっちおいで!」
『ねえ、これ何なの?』
「あきちゃんは関係ないの!」
「ほら、危ないからこっちきて!」
とりあえず手の匂いは嗅ぎますが
再び視線は蟹へ
おっと!近すぎる!もしかしてクーラーボックスの水を舐めようとしている?
「あき、ダメだって!」
近づいては阻止される、を繰り返し、また、蟹も動かなくなったせいか漸く飽きたようです。
「あきちゃん、蟹びっくりした?」
と、ここでまさかの。。。
あくび。すっかり飽きたようです。
「あきちゃん、あきは蟹食べられないよ」
『え?あれ食べ物なの?』
さて、その蟹ですが、犬は少しなら食べても良いそうです。
でも、貴重な蟹。我が家ではあきの口には入りませんでしたけどね!(笑)