柴犬あきとの生活 149
練習は退屈
年に1回のピアノの発表会まで1ヶ月を切りました。大学の専攻は音楽で、専門はピアノだった私は、年に1度の恩師の発表会だけは毎年出続けています。中高の音楽教師の免許も持っていますが、卒業後は一般企業に勤めたので毎日ピアノを弾く事は無くなりましたが、発表会には必ず参加しています。
大学受験以降恩師のレッスンは受けてはおらず、大学時代の教授も引退されたのでレッスンを受けなくなってかなりの年数が経過しました。発表会は毎年自分で自分の好きな曲を仕上げて弾きにだけ行く、という気楽な参加です。
という訳で、今年も人様にお聴かせ出来るレベルまで仕上げるべく練習をしているのですが、今年は少々今までと勝手が違います。それは、この子。
ピアノの練習を始めて直ぐは椅子の横でお気に入りのパグ犬おもちゃ を手で押さえて噛んでいましたが、すぐに飽きて移動しました。
ピアノの右側のカーペットの上で、ボールを側に置いて寝そべっています。
ボールで遊ぶにも、投げてくれないので面白くないし。。。。というところでしょうか。
このままじっとはしていないだろうな、と思っていたら、案の定我慢の限界が来たようです。
「あきちゃん、練習してるの。遊ばないよ?」
私の膝の上に登って来ました。今日は思いの外、積極的です。
片足を置いたまま、上を向くあき。これって何アピール??
まあ、間違いなく遊んでアピールなんでしょうけど、でも何故上を向く?
「あきちゃん、降りてくれるかな?」
頑張って膝に乗っかってみたものの、上手くいかないので一時退却。
やっと居なくなったと思ったら、今度はいそいそとキリンを咥えて戻って来ました。
「あきちゃん、遊ばない!」
そう言われても、全く諦めないあき。キリンを咥えたまま、再度膝に登って来ました。
「あきちゃん、練習してるの。遊ばないよ!ダメよ!!」
『投げて欲しいのに・・・』
完全に練習を邪魔されています。。。
「あきちゃん、練習中は大人しくしててっていつも言ってるでしょ?あっちで遊んでて」
あきの偉いところは、私に2、3回トライして無理だったら望みはないと知っているので諦めるところです。
漸く諦めたようで、ピアノ近くで一人遊びを始めました。
お気に入りのラグの上で噛み噛みおもちゃで遊びます。
それにもすぐに飽きて、この前まで自分が使っていた小さくなったベッドを持って来ました。
ご丁寧に私が座っている椅子のすぐ側までベッドごと移動して来ます。何をしているのか気になる!!
わざわざベッドの中でパグ犬おもちゃを噛んでいます。ベッドの中で噛む理由が全く分からない。。。
それに飽きると、今度はペダルを踏む私の足にわざとぶつかってからドン!とおすわりしました。
まったくもう。。。手を替え品を替えアピールしてます。
「あきちゃん、ペダル踏みにくいわ!!」
ペダルを踏む度にお尻が押されるのは流石にあきも嫌だったようで、漸く窓辺で日向ぼっこを始めました。
これで漸く練習に集中できます。練習する事自体が一苦労です。
『もう、遊んでくれないってわかったから、ここで寝てるもん』
「そうそう。そこでねんねよ~」
練習するのも一苦労です。