柴犬あきとの生活 51
散歩デビュー その1
2018年1月22日。いよいよこの日がやってきました。
あきの散歩デビューです!!!
あきが我が家にやってきてから1ヶ月と12日が経過して漸く散歩にこぎつけました。
3回目のワクチンが完了して抗体がちゃんと出来るまで、他の犬との接触はできない為これだけ時間がかかった訳ですが、先代の2匹の犬たちの事を思い起こしてもその記憶がない。。。あれ?どうしてたっけ??
1匹目のシェルティ、シェリーは確かすぐに散歩に連れ出していたような。。。2匹目のシェルティ、ナナは私が育てたのに記憶が抜け落ちてます。あれ??
とにかくあきは、譲渡会で伝えられた通り、ちゃんと3回のワクチン接種後の散歩デビューです。
散歩の前の準備でノミダニ予防薬の投与も終わったし、首輪にちゃんと名前と電話番号も書きました。これは友人の助言によるものです。
友達のうちでも柴犬を飼っているのですが、散歩中に連れていたお母さんと小学生の自転車が接触。驚いたお母さんが思わずリードを離してしまい、柴犬が逃げてしまったそうです。その時にちゃんと首輪に名前と電話番号を書いていた為、見つけた人が電話をしてくれて無事家に帰ってきたということでした。首輪には絶対電話番号を書いておくように!とその友達は繰り返してくれました。
確かにその後出会った柴犬の子も首輪にしっかり名前と電話番号が書かれていました。今や首輪に名前と電話番号はワンコ界のスタンダードなのかしら?
さて、油性マジックで首輪に名前も書いたし、天気も良いし、一緒に行きたがっていた夫も今日は家にいるしで、いよいよ散歩に出発です。
「あきちゃん、お散歩行くよ!」
と言っても昨日と同じくあきはきょとん。先代ナナは「ナナちゃん、さっ!」と言っただけで反応して、飛び上がって私の前に駆け込んできたものですが。「さっ!」と言う言葉に反応するのが面白くて、「ナナ、さっ?!」で一度切って「んぽ?」と意地悪したり(笑)あきが「さんぽ」と言う言葉を覚えるのはいつになるのか。
とにかく先ずは首輪とリードです。つけようとすると、物凄い勢いで逃げまくる。。。あああ。。。やっぱり今日もか。
「あきちゃん、じっとして!!!」
「キャーン、キャキャキャキャ!!!!」
ああ、これ絶対他人が聞いたら虐待してるって思う悲鳴。柴犬は何しろ大げさに悲鳴をあげて相手を怯ませるようなので(先日犬のしつけ専門家密着テレビで確認済み)それには負けずに突き進みます!
「あきちゃん、首輪しないと表に出られないの!!」
逃げるあきをコーナーに追い詰め、どうにか首輪をかけようとしますが、暴れるわ、首輪の留め金は案外小さいわで付けにくい、付けにくい。
「ほら、じっとして!!」
やっとの思いでカチャンと留め金がかかりました。はぁ。。。もう外に出るまでに大騒ぎです。首輪が完了したので、今度はリードを首輪に付けます。すると、それが嫌で嫌でまた騒ぐあき。どうやら重たいらしく、また泣き叫ぶ。
『こんなの嫌なのーーーーー!!!!!!』
ってことなの?あきちゃん?
「あきちゃん、それ付けないとおもてに出られないの!!!」
と言って漸く玄関の扉を開けます。
「ほら、あきちゃん、散歩行くよ」
私の予想では、『おんもだ〜♪』で喜んで外に駆け出すぐらいかと思いきや…
「あき?どうした?何?怖いの?」
と夫。そうなんです。あきが動かないんです!!!!
「あきちゃん、ほら、おんもよ。楽しいよ」
う、動かない。。。動かない!!!!
「どんだけ用心深いのこの子」
首輪とリードが気持ち悪いとばかり体をプルプルするものの、動かない!!!
「これは予想外の展開だわ」
「あきちゃん〜。あんた本当に内弁慶だね」
あれだけ家の中でやりたい放題、元気すぎる「あき」のくせに、表が怖いと来ましたよ。まあ、最初ですからね。怖いよね。
「どうしよっか」
「とにかく表に連れ出そうか」
で、あえなく抱っこ。表に移動します。
はぁ。。。こう来るとは思わなかったなぁ。先代2匹とは違う展開です。
「あきちゃん、あきちゃん!表怖いの?」
巻尾がすっかり伸びてます。とほほ。
しかもこのかっこ。どうしたあき!!!
「あきちゃん、下におりてみようか」
そっと夫が道路におろしました。
すると、固まった!!!!
一歩も動かず。しかも及び腰!
「本当びっくりだわ」
「怖いんだね〜」
表に出てからすでに十数分が経過。あきは動かず。アスファルトが足の裏に気持ち悪いのか、周りの環境についていけないのか。
散歩なのにフリーズ。散歩なのに歩かない!!!
こう来るとは全く想像していませんでした。
楽しくて楽しくてグイグイ引っ張るあきをどう止めるのか?の心配はしていましたが、全く真逆のこの状況…
動かないあきを見つめて我々もずっとフリーズ。。。
果たしてあきは歩いてくれるのか?!