柴犬あきとの生活 170
あきとお風呂 その2
お湯で全身が濡れたあき。次第に大人しくなって来ました。
もう逃げても仕方ないと諦めたのかと思いきや、急に逃走!
とはいえ、狭いお風呂場。逃げ切れる場所があるわけもなく、先ほどとは反対側のバスタブに再びしがみつきます。
「あきちゃん、ほら、怖くないよ」
早速夫がシャンプーを手のひらにとり、あきを洗い始めます。
全身が濡れたあきは、ひとまわり小さくなっています。
全身にシャンプーをつけてカシャカシャ。結構汚れていたようで、なかなか泡立ちません。シャンプーを出してはあきにつけるを繰り返して行きます。
バスタブに前足をかけて、立ち上がったまま耐えるあき。うなだれているようにも見えます(笑)
こうしてみると、モフモフの尻尾も中身は細いのが良くわかります。
どうにか全身にシャンプーが行き渡り、次は顔まわりに進みます。
あきに使っているシャンプーは犬用、顔洗いOKなのですが、目や口に入ったらかわいそうなのでシャンプーをつけるのは頭頂部までにしています。
「あきちゃん、頭洗うよ~」
もう逃げるのは諦めたようで、大人しくされるがままになっているあき。
首回り、後頭部と泡をつけて洗います。
全身ビショビショで、ひたすらこの時が過ぎるのを耐えて待っています。
再びシャワーの音がお風呂場に響き、あきが音のする方に振り向きました。
ぬるめの温度に設定したシャワーでシャンプーを落として行きます。
「あきちゃん、気持ち良い?」
いつもに増して目が大きく見えますよ、あきちゃん。
お湯で顔まわりを夫が洗い始めました。手にお湯をためて、顔を撫でるように触って行きます。両耳が濡れました。
「ほら、あきちゃん、気持ちいいね!綺麗になるよ!!」
そういって、耳、頭、ほっぺた、顔全体をお湯で洗って行きます。
このあきの顔!
「あきちゃん、なんか恨めしげな顔してるよ?」
「顔濡らされるの嫌いだからね~」
嫌だけど我慢してる、というのが良くわかります。
こうしてみると、別の生き物に見えて来ます(笑)
「あきちゃん、すごい顔!なんかさ、あのハリーのドビーみたいな耳!」
濡れて縮んだ体のせいで、目と耳とヒゲが強調されています。
「あきちゃん、変な顔だね~」
何を言われても、今や早くお風呂が終わることしか思っていないあきはスルー。
「はい、終わり!あきちゃん、プルプルして!!」
4本の足をぎゅっと握って水気を切ります。そしてプルプルを促しますが、あいかわらず洗い場ではあまりプルプルせず、ドアを開けた途端脱衣所でプルプルの嵐!!
床も壁もびしょ濡れです。事前に棚からタオルを全部出して避難させておいて正解です。
100均のペット用ドライタオルで拭いたらあっという間にここまで乾きました。
今度はドライヤーとの戦いです。
『やめてよ!!!💢」
思った通り、お風呂場から出て一気に元気になりました。
「あきちゃん、怒らないの!!」
『やめてったら!!』
逃げながら怒っています。全くもう!!
やっとドアに追い詰められて座りました。
でもすぐに
『やめてったら!!ドライヤー嫌いなの!!』
とにかく逃げ回り、ドライヤーを持つ夫の背中に回り込み。狭い場所でうまく逃げています。
お風呂に入っただけでも暑いのに、脱衣場で逃げまわり、遂にあきがバテて来ました。
「ほら、あきちゃん。お腹濡れてるから、じっとして!」
漸く全身が乾く頃にはあきも疲れて座り込み。お疲れさま、あきちゃん!
「ほら、終わったよ!」
ドアを開けるとさっさとリビングに駆け出します。
「あきちゃん、綺麗になったね!!」
前回も思いましたが、洗ってみるといかに汚れていたのかが良くわかります。白い毛がピカピカになりました!
「よく我慢できました。ほら、ご褒美よ!」
グリニーズをもらってご満悦のあき。
月一イベントが終わって我々もホッと一息。
今回も無事お風呂が終わって良かったです。