柴犬あきとの生活 109
やれば出来る子なんです
またあきが夫の膝の上に乗ってルームウェアの紐を噛んでいます。
iPhoneで撮影した瞬間、音に気づいたあきがこちらを向きました。
最近撮られる!!と思うとこっちを見る癖がついてきました。
小さな子供がカメラに慣れるように、我が家の犬たちも代々カメラを意識するようになります。
先代ナナに至っては、母がカメラを構えるふりをして「ナナちゃん、はい!チーパッ!」というと、名前を呼ばれた瞬間カメラ目線になり、「チー」でフリーズ、「パッ!」と言われるまで身動きしない、という子でした。パッ!の後は興奮して母の膝の上に前足をかけて顔を舐めるといのがいつものパターンでした。
最近のあきは、iPhoneの撮影音「ポン!」にとにかく反応して、音が鳴ると必ずこちらを見てしまうという状態です。自然な姿が撮りたいのに撮れない・・・
あきちゃん、無視してくれてていいのに。
というわけで、「ポン」の音にカメラ目線になった後、思わず紐を口から落としたあき。
急いで拾います。
そしてグイーっと引っ張る。
我慢の良い夫は全く怒らず
「あきちゃん、左右びっこになっちゃうよ。こっちも引っ張って」
と逆の紐を差し出す始末。甘すぎる。。。
ひとしきり紐で遊んだ後は、お気に入りのおもちゃの前へ。私がおもちゃをまとめて入れておいた、小さくなってしまって今は使っていないあきのベッドをひっくり返しています。
せっかくおもちゃをまとめておいたのに。全く我関せずでひっくり返したおもちゃの中から噛み噛みおもちゃをセレクト。
ひたすら自由を満喫。
奥歯が相変わらず痒いのかしっかり噛み噛み。ひとしきり噛むと飽きたのか今度はベッドをちらり。茶色い底の一部があきに噛まれて一部白い綿が出ています。
そしてじっとこちらを観察。あきちゃん。あなた見られてるってしっかり分かってますね。
カメラ目線ありがとう。
あきは気の向くまま、甘えて、遊んでの繰り返し。どこをとっても「可愛がられてる自信」に満ちています。
とはいえ、ルールは守るといのが我が家の決まり。今夜もあきに自主的ハウスを促します。自分で出来るようにはなっていますが、未だすんなりとはいかない「ハウス」です。
「あきちゃん、ねんねの時間よ」
就寝時間になったので、リビングの電気を消してあきに声をかけました。
あきは、私が再度片付けたあきのおもちゃ入りベッドに顔をのせています。
「あきちゃん、ハウス入ってねんねでしょ」
『そうなの?まだ眠くないよ』
「あきちゃん、ほらハウスよ」
『えっとね。あのおもちゃがここにあったはずなの』
『ほら、あった!』
「あきちゃん。もう遊ばないよ。ねんね」
『え?あのおもちゃ嫌なの?じゃあ、他のにしようかな』
あああ。今夜も30分ぐらいごねる気かしら。
あきが不意に後ろを振り返りました。
「あきちゃん。誰もこないよ!」
もう!と思った瞬間
たったったったとあきがこちらに歩き始めました。
え?これは、これはもしかして!!!
おーっ。自分のハウスを見ています。
何、この急展開!!
声を掛ける間も無く、さっさとハウスに入りました!!!
「あきちゃん!!!賢い!!!!」
ハウス交渉開始からわずか数分!なんという早さ!!!
「あ~あきちゃん、賢いわ!!やっぱりあきちゃん賢い!!!」
褒めちぎって頭を撫で撫で。あきも嬉しそうです。
甘えただけど、あきはやれば出来る子に育って来ています。