柴犬あきとの生活 45
3回目のワクチン
遂にこの日がやってきました。あき、3回目のワクチン接種です。この3回目のワクチンを打つと散歩に出られるようになります。
お昼寝しているあきに声をかけます。
「あきちゃん、あきちゃん」
よいしょっと起き上がるあき。あきちゃん、なんかちょっとその姿おじさんぽいよ(笑)
『何々?どうしたの?』
立上がり、私のおなかに手をかけてきました。
「あきちゃん、病院に行くよ!お出掛けよ、あきちゃん!」
と言ってもあきに分かるわけはなく、きょとんとしています。2回目のワクチンの時には抱っこしただけで連れて行きましたが、今回は首輪とリードをつけて行くことに。
さあ、これからが大変です。首輪!!買ってきて1回付けましたが、転がりまわって取ろうとした首輪。ちゃんと付けられるかしら?
玄関で逃げ惑うあきは、虐待??と周囲に人に聞かれたら勘違いされそうな声で騒いでいます。
「あきちゃん、ほらじっとして!!」
もう七転八倒の大騒ぎ。行く前にお互いぐったりです。。。はぁ。。。
格闘の末漸く首輪をつけ、リードもつけて今回は父が助手席であきを抱っこでいざ出発。
前回のワクチン接種の時に、持ってきてくださいねと言われた便も持参します。
車に乗ってしまうと大人しくなるあき。緊張しています。
家から車で5分ぐらいの獣医さんへ到着。待合室で父に抱かれて待ちます。
『ねえねえ、お父さん。ここに何しにきたの?』
しっかり抱っこされて大人しいあき。前回もいい子でした。
先代のナナも獣医さんで騒ぎませんでしたが、あきも同じく大人しくしています。
あきちゃん、なかなか呼ばれないね。さっき提出した検便に時間がかかっているのかな。
「あきちゃん、どうぞ」
漸く診察室へ。あきは診察台の上でじっとしています。
「4.4キロですね。今日は3回目のワクチンでしたね。どうですか?食欲は?」
「漸くちゃんと食べたがるようになってきました」
触診しながら先生は話を続けます。その間もじっと動かないあき。
「検便の結果も良かったですし、元気ですね。では、抱っこしててくださいね。注射しますね」
前回と同じく抱っこしているあきの腰あたりに注射します。今回もあきはピクリともせずじっと耐えています。私でも針が刺さった時にはピクッとするのに、何という忍耐力!
「はい、終わりましたよ」
と言われた瞬間、父があきを抱っこしてさっさと待合室へ移動。えーっ!!!!!
先生の話まだ終わってないのに!!!自由すぎる、父(笑)
早く怖い場所から出してあげたかったようです。見ると、ちょこんと二人でさっきの待合室の椅子に座っています。おかしいっ!おかしすぎる!!!(笑)
「今日が月曜日なので、抗体ができる今週末ぐらいから散歩に行って良いですよ」
「先生、あと、ノミダニのフロントラインを」
「そうですね。経口と前からある塗り薬と二つあるんですけど、経口の方が全身にしっかり効くんですよ。随分美味しくなっているので、経口でも問題ないと思いますけど」
「そうなんですか!ナナの時には塗るのしかなかったですよね。進化してるんですね」
驚きです!昔は首筋の毛をかき分けて、液体の薬をこぼれないように、何度かに分けて乾かしながら塗ったものです。やはり10年経つと変化するんですね。
「では、経口でお願いします」
自由すぎる父の待つ待合室へ移動すると、一仕事終えたあきと父だけが座っていました。今日は空いていて他の患畜は来ていません。薬を貰って漸く帰路へ。
家に着いて首輪を外してもらい、漸く一息。ワクチンを打った後はすぐにうとうと。ワクチンってしんどくなるのよね。おやすみなさい。ちょっと大人しいぐらいの方が平和でいいわ(笑)
あきちゃん、いよいよ散歩が近づいてきたね。週末が楽しみだね!