柴犬あきとの生活 205
ブラッシングを巡る攻防
6月に入り、あきの換毛期が本格的になってきました。
廊下にはあきの毛が塊で落ちています。撫でるたびに舞い上がるあきの毛。
という訳で、ブラッシングを試みますが、ブラシを見るだけで逃げ腰のあき。ここは連携プレイしかありません。
一人がおもちゃであきの気を引き、その間にもう一人がブラッシングをするという作戦です。
あきお気に入りのキリンを目の前で動かして、見事あきが釣れました。そのすきに夫がブラシで背中をとかします。
「あきちゃん、ほらほら!」
ふふふ。まだまだ子供ですね。思惑通りおもちゃに夢中です。
でも流石に、『あれ?これっておかしくない?ブラシかけられてるよね?』と思った様で、キリンを離しました。
あきをちょっとブラッシングすると、ブラシはこの通り。
あきの柔らかい毛でいっぱいになります。綿毛の様なふわふわの毛がびっしり!
柴犬の毛はダブルコートで、抜けているのは奥の柔らかい毛です。
途中から追いかけっこの様になったブラッシング。あきも疲れてきた様で、舌が口の横から出ています。
毛だらけになったマットをコロコロしようとすると、コロコロ好きなあきがまた絡んできます。
「あきちゃん、コロコロして欲しいの?」
そこで今度はコロコロであきの毛を撫でます。ひと撫ですればコロコロは毛が生えた様にあきの毛がびっしり!本当によく抜けます。
数時間後、またブラシを持ってあきの元へ。
「そんな嫌な顔しないの!」
嫌がるあきの気をひくべく、今度はお気に入りのブーブーに夫が手を入れて動かします。
「あきちゃん、ほら!」
ブラッシングに必須のオモチャ達。豚の縫いぐるみの中に入っているクッションを押して、ピーピー音を出して気を引きます。
その間に私はいそいそとブラッシング!
どんどん取れるあきの毛をビニールに入れて行きます。
とかせばとかすほど、どんどん抜けてくる細かい毛。
この毛で羊毛フェルトみたいに可愛いミニあきちゃん人形が出来ないかしらとちょっと思ってしまいます。
嫌がられながらブラッシングを続けて、ビニール一杯の毛が集まりました。
もう諦めたのか、最後には大人しくブラッシングされています。
「あきちゃん、賢いね~。そのままじっとよ!」
首も背中も、ももの辺りもいくらとかしてもいくらでも取れる!という状況です。噂には聞いていましたが、柴犬の換毛期はなかなか凄いですね。
「はい!あきちゃんもういいよ!これでおしまい!」
そう言われて座椅子に座って、ブラッシングで取れた毛と一緒に写真撮影。
心なしか、不満気な表情の様な。。。
「あきちゃん、怒らないの!歯が見えてるよ!!!もしかして痛かった?」
この後もあきの毛はどんどん抜けて行き、夏には驚きの姿になったのでした。
その話はまた後日。。。