柴犬あきとの生活 212
自由すぎる彼女
父の朝の日課は、あきの散歩の後新聞を読む事。と言う訳で、今朝も新聞を畳の上に広げました。
すると、スタスタあきがやって来て
ドン!
全く!!!何の躊躇もなく!!!当然!!!という感じで新聞の上に寝そべるあき。
「あきちゃん!ダメよ、お父さん新聞読んでるの」
我が家の眉毛犬が私を見上げました。
『お父さんの近くにいるの』
「あきちゃん、ほら退いて!」
流石に父もあきに一言。
「ほら、退きなさい!」
でも、あきは父に寄りかかるようにさらにごろりと横になる始末。
『だってここがいいんだもん!』
全くもう。。。かわいいっちゃあかわいいですが、邪魔ってば邪魔!!!
「ほら、あき、退きなさい!」
『ここで寝るの~』
あ~あ。もう!もっと寝ちゃったよ!!
そしてあきに甘い父は、実力行使に出るでもなく、彼女の体が邪魔していない場所から記事を読み進める始末。もう、本当に甘いんだから!!
しばらく父の新聞読みを邪魔して構ってもらった後、今度は和室のマットをめくって噛み始めました。
「あきちゃん!!!ダメでしょ!離しなさい!!」
『なんで?マット好きなの。いいじゃない』
「だ~め!!マットは噛まないの!!」
自分のお気に入りのおもちゃを横に並べて、めくったマットをガジガジ噛んでいるあきは、どこから見ても本当にやりたい放題です。
怒る私の声を聞きながら、徐々に眠たくなって来たようで、いつの間にやら夢の国へ。
眠たいからマットを噛んでたの?このマットはあきのクンクン布団じゃないから!!
そして初夏になってますますお得意のこのポーズに。
も~油断の塊ですよ。お腹冷えちゃうよ、あきちゃん。
そして更に深い眠りの国へ。
口半開きだし!
あきのまったり時間は更に続き、今度は父の座椅子へ。持ち主不在を良いことに、二つ折りにされた座布団を枕に陣取っています。
実はあき、布団に顎を乗せて寝るのが大好きなのです。
「あき、枕気持ちいの?」
『うん。丁度良いね。二つ折り最高』
そしてここでもいつの間にやらヘソ天ポーズに。
こうしてみるとよくわかりますが、随分毛が抜けて薄くなりました。
胸のあたりが特に抜けた感があります。
そして再び父が新聞を広げると間髪を容れずあきがささっと移動。
まるで新聞に乗るのが自分の仕事、ぐらいの顔で乗っかっています。
そんなあきを見て、すっかり諦めたのか父は無言で邪魔にするでもなく読み進むようになりました。
あっという間にあきは安心した様子で、父の傍、新聞の上でスヤスヤ。
自由すぎる。。。。
完全に寝ちゃったよ、と思いきや・・・
なんだ。目を開けてるじゃない。
さっきは寝たふりをしてただけ?よく見ると尻尾も丸まっています。(本当に寝ているときにはだらりと尻尾は伸びるのです)
あき、もしかして父さんがどんな反応するのか試してたりするの?
あなたわざと邪魔して「どいて!」って言われたい、みたいなところあるでしょ。
誰かが席を立つと、急いでその席に座りに行って、戻って来たとき「退いて」って言われるのを繰り返してるよね?
そばに居たいのも本当だろうけど、実は「邪魔!」ってかまってほしいのも入ってるよね?両方なんでしょ?
色々バレてますよ、あきちゃん。