柴犬あきとの生活 127
全力で邪魔してます!
あきの手術から3日が経ちました。見事に毛を刈られたお腹が、たった3日でかなり毛が生えて来て地肌が見えにくくなって来ました。犬の回復力、恐るべし!
もう「ボレロを着た犬」には見えなくなりましたよ、あきちゃん。
すっかり痛みも無くなってきたようで、本人はすこぶる元気なのに、何で散歩に連れてってくれないの?と思っているのかいないのか。とにかく退屈な日々を送っています。
3月もそろそろ中旬。私のピアノの発表会も近づいてきました。という訳で、いよいよ本気で練習をする時期に突入です。最初の頃はピアノの練習を始めると、遊んで、遊んでが始まっていたあきですが、最近は少しましになってきました。今日も大丈夫だろうと思いながら練習を始めたのですが。。。
あっという間に足元を占拠。
「あきちゃん!ペダル踏めないよ!!退いて!!!💢」
『なになに?なんで怒るの?』
「あき、邪魔しちゃダメ!」
今度はペダルを踏む足に顔をくっつけて来ました。うーん・・・今までで一番邪魔が激しい予感がします。
散歩に行けなくて退屈しているあきを甘く見ていました。
そして、遂におもちゃ攻撃開始!
今まで練習中に膝の上までは登ってこなかったのに!!!
お気に入りのおもちゃ、キリンさんを連れて膝の上に出没しました。
「あきちゃん!」
『ねえ、ねえ、これ投げて?』
激しくキリンを私の膝に押し付けて来ます。
「あきちゃん、遊ばない。遊ばないよ!今はピアノの時間!」
『ねえ、遊ぼ!』
「あきちゃん、ほら、降りて。ピアノ弾けないでしょ」
そういってキリンを取り上げようとしたのがまずかった。もう、引っ張りあいっこができると思ったあきはしっかりキリンを噛んで離しません!
「あきちゃん、離して!ほら、もう膝から降りて!」
ああ、しまった・・・絶好調に楽しくさせてしまった!!!
この嬉しそうな顔。あきの術中に嵌ったような気が。。。
全くキリンを離さず、膝からも降りず。。。
「あきちゃん、あきちゃん。ピアノ弾けないでしょ。遊ばないよ。やめて。あとで遊ぼう!」
絶対言葉は理解しているのに聞こえないふりのあきは、いつしかキリンだけでなく私の手をガブリ。
もう!!!膝の上から全く降りる気なしです!こんな実力行使に打って出てくるとは!!
キリンを投げてあきを膝から降ろすべく、頑張ってキリンを奪おうとしますが、敵もさる者。手は膝の上に置いたまましっかりキリンを噛み続けます。
「あき、離して!」
『嫌なの!絶対離さないの!遊ぶの!!』
遂に膝から降ろすことに成功しましたが、完全に引っ張り合いっこに私が誘導されています。
ああ、あきの思う通りにされてしまっている。。。
「もうやめ!遊ばない!!」
引っ張り合いっこを辞めて手を引っ込める私。そして不意に遊びが終わってしまったあきは。。。
『ねえねえ、キリンさん持って来たよ?遊ぼ?』
はぁ。。。。ピアノの練習がこんなにハードなものだったとは!
あきとの攻防に勝たない限り、ピアノに触ることさえ難しそうです。。。